Inphaseとout-of-phaseのanimation GIF画像について

このanimation GIFは、私が自身で作成したものです。
教育用にご自由にお使いいただいてかまいませんので、
右の画像をお使いのコンピュータのデスクトップ上へ
Drag & Dropして利用してください。

PowerPoint上に貼り付けても回転します。

どうやって作ったか、知りたい人のために

このanimation GIFは、パラパラ漫画のように、多数のGIF画像を作成し、向かって右側のものだけ、右死点*の次のphaseのみを削除することで、すこしphaseが進むようにしてあります。

ですから、よく見るとわかりますが、1周回転したときに、がくんとphaseが進みます。正確に言えば、現象を忠実に再現したものではないわけです。

このGIFを作成したときには最初着色していなかったのですが、着色しないと、スピンの位相が分かりにくいことに気づきました。そこで向かって前面に来たときに、色が徐々に変わるようにして、位相の変化をはっきり示しました。

ところがこの工夫を行うと、現象を忠実に(位相角がちょっとずつずれるように)表現すると、視覚的に"inphase"がうまく表現できません。"inphase"は一瞬のできごとですが、あまりにも一瞬だと、人間は理解できないのです。そこで、inphaseを含む1周は、色が完全に一致して回転していくことで"inphase”を表現することにしました。

このような理由で、1周に1回だけphaseを抜くことで、うまく表現することにしたわけです。

ところで、このanimation GIFは何枚の元画像(コマ)からできているのでしょうか。回転が速すぎるので、すぐには何コマかわかりませんね。でも右の画像が何回転したらもとに戻る(inphaseになる)のかを調べれば推測できるでしょう。たとえば10回転でそろったなら、左のものは9回転していますね。だから右のスピンのphaseの数(GIF元画像の数)が9で、左が10であるはずです。算数で書けば、10回転x9画像=9回転x10画像ですね。数学的に書けば、10xn = (10-1)x(n+1)のnを解くことになります。では、私がいくつ作成したか、数えてみてくださいね。

余談ですが、同様のことは、最大吸気、最大呼気を繰り返すcine MRIでもいえます。吸気と呼気を連続して繰り返すだけでは、癒着の有無をうまく判断できません。吸気と呼気を、それぞれ数秒保持して撮影することにより、停止している時間ができ、これによりはっきりと認識できるようになります。intermittent breath-hold"を行うときに、注意してくださいね。(Intermittent breath-holdのやりかたがわからない人は、杏林大学の小林さん、宮崎さんや東海大学の室さん、堀江さん、本田さんなどの技師さんに聞くと、具体的に教えてもらえると思います)

なおこのページに来る人はinphase / out-of-phaseのことは知っていると思いますが、「MRI自由自在」のp.111-120に説明してありますので、まだ知らない人はこの機会に勉強しませう!

*死点:本当はシリンダ内のピストンが上方もしくは下方の限界点まで達して、エンジン自体の力では動くことができず、動き出すには外力がいる点(上死点、下死点)などのことをいうので、ここで使うのはまちがっているけれど、まぁ言いたいことは分かってもらえますよね(^^)