10月8日に掲示した以下の実践講座は、11月2日現在定員を超え、120名に達しています。学会では150名程度まで増員する予定とのことですが、すぐにいっぱいになりそうです。出席したい人は直ちに申し込まれたほうがよいでしょう。
Nov 2 /2004
Oct 8/2004
必見! MRI実践講座 「急性期脳梗塞のMRI」
る12月11日(土)に、MRI実践講座が開催されますが、今回は「急性期脳梗塞のMRI」です。岩手医大の佐々木先生の企画で、すばらしい企画になっています。

CTのearly signと拡散強調画像の話や、還流画像、ガイドラインなど、これほどまでの完璧なボリュームの説明会は以前にはありませんでしたが、これなら1日で完璧に分かりますね。ぜひこの機会に受講されてはいかがでしょうか。

なお締め切りは11月15日とかなり早めです(テキストも郵送してくれるため)。今回は出足鋭いと思いますから、定員になるまえに、お早目の申し込みを。

開催のお知らせと申し込み方法(JSMRMのページ)

第8回MR実践講座

「急性期脳梗塞のMRI」

開催のお知らせ

 今回のMR実践講座では「急性期脳梗塞のMRI」をテーマに取り上げました。拡散強調画像の登場は急性期脳梗塞の検出能を大幅に向上させ、脳卒中診療に大きなインパクトをもたらしました。近年では拡散強調画像、MR灌流画像などからなる複合的なMRI検査が急性期画像診断の切り札として期待されています。しかし、急性期脳梗塞に対する血栓溶解療法を前提とした画像診断のスタンダードは今なお頭部単純CTであり、MRIはその有用性を十分に確立できずにいるのも事実です。血栓溶解療法の薬事認可を目前に控えた今、急性期脳梗塞画像診断の混沌とした状況を正しく理解しMRIの意義や課題を再確認することは、患者さんのためのスリムで質の高い検査を実践していく上で重要と思われます。

 本講座では、第一線で脳卒中診療に携わっている方のみならず、脳梗塞の画像検査に興味のある方、これから始めようとされている方を対象に、全国のエキスパートの先生方に実践的でわかりやすい講義を多方面からしていただきます。拡散強調画像、MR灌流画像(灌流強調画像)の基礎や実践についてはもちろんのこと、ライバルである頭部単純CTや CT灌流画像との比較を通して理解を深めていきたいと思っています。ペナンブラに関してもdiffusion-perfusion mismatchに留まらない広い視点からの解説をしていただきます。また、最近の画像診断ガイドラインや検査の標準化についても紹介していただく予定です。本講座は急性期脳梗塞の画像診断の全貌を知ることができるまたとない機会になると思います。多くの皆様の参加をお待ちしております。

主 催:

日本磁気共鳴医学会教育委員会

日 時: 平成16年12月11日(土)

場 所:

学士会館本館

 東京都千代田区神田錦町3-28 TEL:03-3292-5936

[地下鉄 都営三田線/都営新宿線/東京メトロ半蔵門線 神保町駅下車(A9出口) 徒歩1分]




−プログラム−


10:00〜10:30 急性期脳梗塞の画像診断:現状と課題

佐々木 真理(岩手医科大学放射線科) 

 急性期脳梗塞におけるCT,MRI、超音波、脳血流検査の現状についてわかりやすく解説する。血栓溶解療法における画像検査の役割について科学的根拠に基づいて紹介し、拡散強調画像をはじめとするMRIの意義や今後の課題について言及する。

10:30〜11:20 頭部単純CT:拡散強調画像との比較

前田 正幸(三重大学放射線科) 

 単純CTにおける軽微な脳実質変化(早期虚血変化)の検出は、特に血栓溶解療法決定において重要であるが、見逃されていることも多いのが現状である。本 講演ではこの早期虚血変化の読影のポイントを特に血栓溶解療法を前提として、拡散強調画像との比較もまじえて解説する。

11:30〜12:20 拡散強調画像:基礎と実践      

井田 正博(都立荏原病院放射線科) 

 発症24時間以内の急性期脳虚血の拡散画像所見について、?拡散低下の成因、?発症時間との比較、?臨床病型との比較、?拡散低下の可逆性、?拡散画像の限界とその対策、?灌流画像とのmismatch、?治療法選択との関連、?鑑別診断、?CT early signの重要性、?なぜMR診断が必要かなどについて解説する。

13:40〜14:30 CT灌流画像:MR灌流画像との比較

工藤 與亮(北海道大学放射線科) 

 CT灌流画像にはX線被曝や撮像範囲が狭いなどの欠点があるが、即時性や定量性など、MR灌流画像より優れている点も多い。急性期脳梗塞においてどちらの検査を選択するかはケースバイケースであるが、選択の際に重要なのは両者の特徴を正しく知っておくことであり、CT灌流画像の長所、短所、現状について解説する。

14:30〜15:20 MR灌流画像:基礎と実践

山田 惠(京都府立医科大学放射線科) 

 MRを用いた脳灌流画像の基礎であるdynamic susceptibility contrast法の概要を述べた上で、その実際の応用方法に関して解説を行う。

15:30〜16:20 急性期脳虚血の機能画像診断:治療可能域の検出とその問題点

下瀬川恵久(秋田県立脳血管研究センター) 

 急性期脳虚血の臨床的機能画像診断は様々な選択が可能となり、進境著しいが、各々の方法で検出可能な治療可能域とその生理的意義を把握しておくことが重要である。MRI機能画像を確立された他の方法論や現象と対比して、その問題点と可能性について述べる。

16:20〜17:00 脳血管障害画像診断のガイドラインと検査の標準化

興梠 征典(産業医科大学放射線科) 

 急性期脳梗塞において、不必要な検査の実施、診断方法の不適切な選択は、患者予後への否定的な影響、あるいは医療被曝および医療費の増加等に結びつく可能性があるため、明確な画像診断の指針を示すことが求められている。本講演では、EBMの手法に準じて我々が策定したガイドラインを紹介し、画像診断の標準化について考える。