Jul 13/2003 その3 シーメンスランチョンセミナー
1日目に行われた SIEMENS のランチョンセミナーについて説明します。なお音声認識により、英語表記などでちょっとおかしなところがありますが、ご容赦下さい。 [更新] Self-gated cine MRIのことがわかったので更新しました。こまかくは後でもういちど更新したいと思います。
ランチョンセミナーは常に人気がありますが、やはりこの会でも多数の人がきていました。この写真に写っている部分は全体の5分の1くらいですので、かなりたくさんの人がいることが分かると思います。
まず最初に、 SIEMENS の全体的な最近の取り組みについての総括がありました。全体的に、既に聞いたものが多かったのですが、新しい腹部の 3T の画像等が供覧されていました。
SIEMENS は、常にトップのスリューレイトをめざしていますが、ご覧のようにもうすぐ大台に達するのではないかというようなアナウンスがなされていました。
今回、 Self-gated cineMR と呼ばれるものが発表されていました。

(後述)

次に、2人のユーザにより頭部領域と心臓領域の応用について発表がありました。

その中で、 Hyperecho に関する説明が詳しかったのでこれを紹介します。まず 3T 装置では、 SAR が高くなってしまうために、ご覧のような様々な対策を立てる必要があります。すなわち、
1) TR を伸ばす
2) エコースペースを伸ばしたり、バンド幅を増加させたりする。
3) FlipAngleを下げる
4)シンプルな RF パルスを用いる

しかしながら、これらの工夫を行うことによってパフォーマンスが下がりますので、結局は 3T 装置といっても、 2T装置のような性能しかない事になってしまいます。これを Hyperecho と呼ばれる工夫によって回避しようというわけです。
Hyperecho は、このシークエンスチャートで右端にあります。この高速 Spin Echo のシークエンスにおいて、ほとんどの部分は SAR を下げるために180°よりも、小さい REFOCUSING アングルを用いるのですが、ちょうど Hyperecho と最初の RF パルスとの中間に当たる RF パルス人の部分だけ180°パルスを用いるのです。これを行うことにより、ちょうど Hyperecho の位置に置いて信号強度の高いエコーを得ることができます。したがって、これを実効 TE のところにすれば、 SAR を抑制し、しかしながら S/N の強い信号を得ることができるわけです。
これは全体的なシーケンスチャートです。 Hyperecho のところが実効 TE になっており、その前の中間部分のところだけ180°パルスを用いている様子がわかります。 Hyperecho は、単なる reduced refocusing angleのことだと思っていたのですが、違いがよくわかりました。
Hyperecho 用いると、得られるコントラストが少し異なるようです。このため、 TE を少し短くした画像にすることで調整するようでした。
理由はよく分かりませんが、 Hyperecho を用いると石灰化の描出に関してもよくなると言っていたように思います(詳細は不明)。
Hyperecho 用いた高速 Spin Echo は HyperTSEと呼んでいるようです。かなり綺麗な画像でした。但し、やはり penetration が悪く、中心部分がかなり黒かったです。これはフィリップスの CLEAR 技術を利用しないと難しいかも知れません。
そのほか、連続的にテーブルを移動しながら HASTE で撮影するような、全身スキャンの様子が紹介されていました。
SIEMENS は、 Auto Align と呼ばれる、自動的にスライスの傾きを調整するソフトを開発しましたが、これを腰椎にも応用していました。これが実用的にできれば、プランがかなり楽チンになりますね。
これは Self-gated cineMR の画像です。
Self-gated cineMR の方が信号強度が高くなるのだと出ていました。→これはまちがいでした。self-gated cine MRIというのは、radial scanにおいて、一本ずつのサンプリングをするごとに信号量を測定して、その変化をもとにgateをするということでした。このグラフは、self-gateで得られる信号の変化と、ECGとが完全に相関していることを示しているようです。

その他scarの定量などが紹介されていました。
最後に紹介されたのが、各種のモダリティーを統合した画像診断です。ご覧のように、マルチスライス CT で得られた冠状動脈の情報と、MRI及びPETの、いわばfusion画像を作成していました。
この次は2日目のGEのランチョンセミナーについて説明します。32チャンネルMRIについての発表でした。

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