6才男児がMRI撮影中に,酸素ボンベに当たり死亡
[速報] 8/1/01 7:01:37 PM

皆さん,大変悲しい事故が起こりました.

アメリカの病院で,MRI撮影中の6才男児に,誤って持ち込まれた酸素ボンベが当たり死亡しました.

みなさんはもちろんご存じと思いますが,念のためお話ししますと,酸素ボンベは重い鉄の塊です.ですから強力な磁石でできているMR装置には急に引きつけられます.その速度は極めて高速で,人間にあたったらひとたまりもありません.

この類いの事故は,幸い人的損傷に関してはほとんど報告がありませんが,実は日本でも頻繁に起きています.お互いに気を引き締めて,本当に気をつけましょう.

なお,この点に関する注意事項は拙著「MRI準備体操」にも出ていますから,ご存じない方は勉強しておいて下さい.また,クエンチに関する知識も,この際ぜひ忘れず勉強しておいて下さい.


事故の記事が載っているURL:

http://dailynews.yahoo.com/h/ap/20010730/us/mri_death_2.html

内容の概略

ニューヨーク州VALHALLA(AP)

・6才男児がMR検査中に死亡.
・誤って持ち込まれた酸素ボンベが空中を飛んで,頭蓋に当たったため.

Westchesterメディカルセンターの話:

・金曜日の朝,MR装置内に男児が入れられた後に,誤って酸素ボンベがMR室内に持ち込まれた.
・直後にボンベはMR装置の中心へ飛んでいき,児の頭に当たり頭部損傷を起こしてしまった.

・児は鈍的頭部損傷(脳挫傷および頭蓋骨骨折)により日曜日に死亡した.
・男児は外科手術をうける前の精査のためMR撮影を受けていた.
・検査時にはsedation(眠らせること)がおこなわれていた
(高原注:一般的に7才程度以下の児の場合には,検査中に安静を保つことが困難であるため,
状況に応じて睡眠薬投与後や自然睡眠中に検査が行われることが多い).

・手術目的については家族の意向により明らかにされていない.
・事故は本当にひどいことであり,病院全体は深い悲しみに包まれている.
・事故責任はすべて病院側にあり,今後の家族に対するケアを行っていく.
・病院側は,誰が検査室内に酸素ボンベを持ち込んだかについては公にはしていない.

(以下MRIそのものの説明などのため省略)


なお,Audio/Video という部分をクリックすると,RealPlayerなどをダウンロードしてあるパソコンではテレビ放送と同じ画面(音声付き)を見ることも出来ます.(上に貼った写真がその放送の様子です)


\HOME\自己紹介\MRIの本\学会報告\学会TIPS\発明\便利グッズ\
\最近の活動\Taro's\LINKS\