Mar 25/2003 SARS 画像所見(栗原先生のコメント)
日リンクした香港中文大学の症例の画像所見に関して、聖マリアンナ医科大学の栗原泰之先生(胸部画像診断)にコメントをいただきました。

栗原先生、さっそくありがとうございました。下記に掲載いたします。なお、本文にも書かれております通り、限られた画像を見ての判断ですので、皆様におかれましてもご承知おきください。
早速upしてあった画像を拝見させてもらいました。単純写真の特徴はつかみにくいです。
きわめてnon-specificなので通常の肺炎とは鑑別困難と思います。CTも特異的で
はありませんが僕なりのまとめでは、

1. すりガラス影あるいはすりガラス影を周囲に伴ったconsolidationのことが多いようだ。
2. 分布はsegmentalのこともnon-segmentalのこともあり、multifocalのことが多いようだ。
3. 気道病変はあっても軽度らしい。
4. 小葉中心性陰影やtree-in-bud appearanceはめだたないようだ。
5. 胸水はないかあっても少ないようだ。

通常の重症細菌性肺炎と比べると、特に3-5の内容が重要かもしれません。全体的な印象と
してはやはりviral infectionのように思えます。
いずれにしても上記のまとめは、限られた症例の限られたスライスでの印象ですので
間違っているかもしれません。その場合はご容赦ください。
またARRSのサイトのSARSの画像はまさにARDSといえますので、上記の所見からARDSに
移行していくのかもしれません。

栗原泰之
聖マリアンナ医科大学

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