Mar 22/2003 「RadFan」 創刊号Preview デジタルお助け隊
RadFan創刊号は、日本放射線医学会で発売されます。今回はそのPreviewとして、私の書いた部分の一部を掲載します。そのほかの特集もかなり気合いが入っていますので、ぜひご覧下さい。

また、先日のイメージコンテストに応募ありがとうございました。お陰様で創刊号にふさわしい、素晴らしい写真が集まりました。正式な名前は「RadFanギャラリー 〜今月のベストセレクション」です。

創刊号目次

特集1:今、本当に使えるモニター診断端末とは?〜利用者の声、開発者の声〜
企画:煎本正博(春日クリニック・イリモトメディカルイメージング)

●各社汎用端末
1.GE社製Pathspeed画像表示端末の使用経験:成育医療センター・岡田良行
2.SIEMENS社製フィルムレス診断端末の使用経験:北野病院・光野重根
3.フィルムレス読影端末の必要条件:東芝医用システム社・杉山直樹
●特殊目的用に開発された端末
1.ZioM900Quadraを用いたCT読影を中心に:石巻赤十字病院・高瀬 圭
2.ペガサスビューアーの使用経験と今後の課題:藤田保健衛生大・服部秀計
3.CR・DR専用モニター診断端末:春日クリニック・煎本正博
●遠隔読影用端末
1.J− MAC社製読影端末について:札幌新世紀病院・佐久間貞行

特集2: 最新16列マルチスライスCT臨床レポート

1.GE製:聖隷浜松病院・片山元之
2.東芝製:福島県立医大・森谷浩史
3.フィリップス製:東京歯科大学市川病院・豊田圭子

特集3:3年後の画像医学を読影する


●連載
1.ボストン紀行(第1回)
放射線科医の値段と画像診断の経済学:ハーバード大学・幡生寛人
2.デジタルお助け隊(第1回)
デジカメの使い方〜学会や講演会でのTIPS〜:東海大学・高原太郎
3.Rad Fan特派員報告〜北の国より〜望が丘病院・田中慈雄


●研究会レポート
1.第1回シャントインターベンション講習会報告:IVRコンサルタンツ・林信成
2.第25回リザーバー研究会報告:昭和大学藤が丘病院・大渕真男

●インタビュー
IRファイル01〜独立放射線科インタビュー;IGTクリニック・堀信一

●投稿
RadFan Gallry〜今月のベストセレクション〜

●国際画像機器展2003各社イチオシGoods!

連載記事:デジタルお助け隊
このコーナーでは、私がデジタルお助け隊長として、皆さんの「デジタル的お困りごと」を解決していきます。第1回目は、学会・講演会でのデジカメの使い方についてです。不定期連載になりますが、実務に役立つ企画を考えていますので、楽しみにしていて下さいね。それから、「こんなことに困っている」「こんなことを説明して欲しい」という内容があったら、RadFanまでぜひ投稿して下さいね。さてそれでは本文のはじまりはじまり...
<その1>デジカメの使い方 
〜学会や講演会でのTIPS〜

 つい先頃、デジカメの販売数が従来のフィルムカメラの販売数を上回ったというニュースがありました。一般的なユーザーでもそうなのですから、学会や講演会ではすでにデジカメがほとんどになっていますね。皆さんのなかでもお持ちの方が多いと思います。私は新しもの好きですし、もともと写真部にも入っていましたので初期のデジカメから興味を持ち、コダックの130万画素、200万画素、ニコンの200万画素、300万画素、500万画素、フジの400万画素、ミノルタの200万画素などたくさんのデジカメを扱い、学会でも使用してきました。そこで気づいたことは、普通の被写体を撮影する場合と学会の場合ではかなりコツが異なることです。そこで今回は、学会等におけるデジカメの使い方について、とくに役立つTIPSをお知らせしたいと思います。

■使用機器

 使用する機器は、学会スライド撮影用なら200万画素以上でなるべくレンズの明るいもの、展示ポスター用ならできれば500万画素のものを選びます(後述)。レンズの明るさの指標は「F値(えふち)」と呼ばれる値で示されます(細かい説明は省きます)。値が小さいほど光を集める能力が高いのですが、F1.2〜1.4ではきわめて明るい、F2ではかなり明るい、F2.8なら普通、F3.5なら暗いと考えて下さい。光学系が明るいとシャッタースピードを速くできる(F値が1/2倍になると、シャッタースピードは4倍高速になる)ので、暗い場面での撮影が多い学会、講演会では手ぶれの潜在的リスクが低下します。F値を小さく(明るく)するためにはレンズを大きくしなくてはなりません。このため重量が大きくなり、携行性には劣ります。デジカメは一般に小型化が優先されていますから、F2.8程度のものが多いのですが、中にはより明るいものもあります。皆さんの使用状態に合わせて決めて下さい。
 なお、普通はカメラ本体とレンズとの位置関係は動かないものが主流です。しかし中にはレンズ部分が回転するものもあります。このようなタイプを使用すると、机のあるような学会会場で写真を撮影するのに便利です。



■学会・講演会でスライドを撮る方法

 学会スライドの撮影には、著作権があることを忘れないようにしてください。学会自体がスライドを撮影することを禁止している場合がありますのでこれは注意しましょう。また撮影した画像は、断り無く公に使用することはできませんので、この点にも十分留意しましょう。さて、上記前提に立った上で撮影を行うことになりますが、学会で使用する際には、
「ピント」「液晶表示」「フラッシュ」「操作音」「解像度」「露出調整」「オートパワーオフ」の各々について、あらかじめセットできるように訓練をしておく必要があります。また「固定方法」についても練習しておいたほうがいいでしょう。

・ピント=無限遠に固定する。
 あまり知られてはいないのですが、シャッターラグ(シャッターボタンを押してから実際にシャッターが切れるまでの時間)のうち、半分程度はオートフォーカスに費やされています。つまり被写体までの距離を測定し、これにピントを合わせる作業を常に行っているのです。学会スライドでは被写体までの距離が(たとえ最前列でも)十分にありますから、無限遠に固定しておくとよいのです。通常、無限遠は山のマークのアイコンで表示されます。無限遠に固定すると、1) ピントを探さないので直ちにシャッターが切れる、2) ピントを合わせる機械的動作がなくなるので、電池の持ちが良くなる、という2点のメリットがあります。

・液晶表示=OFFにする。
 液晶表示をOFFにできる機種の場合には、なるべくOFFにして撮影しましょう。OFFにすることで周囲の人からも邪魔にならずに撮影ができます。どうしてもONにする際には、表示の明るさを暗くしておくとよいでしょう。電力の消費は押さえられますし、確認が必要なのはスライドが画角(フレーム)に入っているかどうかという点だけですので。

<続きは「RadFan」をご覧下さいね〜。写真付きです!>


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