June 5/2005 学会発表〜 動画上の患者名の消し方 (Win & Mac)
人情報保護法の施行により、いままでに増して患者名を伏せて学会発表することが重要になっています。

普通の画像(静止画)ではこれはきちんと励行されていますが、動画は消すのが難しいので、お困りの方も多いと思います。

ワークステーション上で患者名を消去して動画を作成すれば良いのですが、そうすると今度は、どの人の画像なのかわかりにくくなり、間違いが起こりやすくなるという欠点もあります。

そこで、患者名の記された動画を用いて、これが表示されないようにする解決法もあります。ここでは「マスク」とよばれる機能を用いて、動画上から患者名を消す方法をお知らせします。この「マスク」を利用すると、マスクをはずすことにより患者名を可逆的に再度表示することもできます(つまり、元の動画には修飾を加えず、マスク画像を追加削除できます)。

この方法に関しては以前Web上にアップしましたが、リファインしてお届けします。慣れれば2,3分の作業です。

なお、マスクを一度作ってしまえばどんな動画にもこれを流用できます。ひな型を作ってありますから利用してください。ひな型を使えるときは手順2) - 13)はすべて省略できます。

前段階)QuickTime Proのインストール

QT proがインストールされていない人は、次のページを参考にしてインストールしてください。

1)動画ファイルをQuickTimeで開く

まずお手持ちの動画ファイルを、QuickTime(以下QT)で開きます。Windowsの人はAVIファイルをダブルクリックすると普通Windows Media Playerで開いてしまいますので、強制的にQTで起動します。やり方が分からない人は末尾を見てください。

2)QuickTimeの画面をPhotoshopにコピーする

ファイルをQuickTimeで開いたら、マスクをPhotoshopで作成する作業に入ります。
まずQuickTimeの画面が表示されている状態で

「control+C」(Controlキーを押しながらCをタイプ)してください。これによりQTの画面がバッファに記憶されます。

※Macは「command(アップル)キー+C」 です。以下省略します。

TIPSについて知りたい人は末尾を見てください。

3)Photoshopを起動して、新規ファイルを作る。

Photoshopを起動したら、Conrol + N (New;新規)でファイルを作ります。
次に、作った画面の上に、Control + V(ペースト)でQTの画面を貼り付けます。

4)領域選択アイコンをクリックします。
5)画面に表示されている患者名(ここではダミーで私の名前をいれてあります)を選択するように囲んでください。
6)次に、メニューから「選択領域を反転」してください。

すると選択領域が反転します。点線が、名前以外の部分を取り囲んでいるのが分かるでしょうか。

7)つぎに、control + X(カット)で、選択した領域を消してください。

8)次に、ここに完全な黒を流し込みます(完全な黒でないとうまくいきません)。

完全な黒にするためには、この画像で黒く表示されている左下の■をクリックし、

9)上のようにカラーピッカーと呼ばれる画面で真っ黒になるようにします。

S,B,R,G,Bの値をゼロにしてください。

10)流し込むとこんな感じになります。

11)領域選択アイコンにして、また名前の周りを囲みます。
12)Control + Xでカットします。

これでマスクができました。

黒の部分=透けて見える。

白の部分=不透明になる。

という意味を持つマスクです。このマスクが、QTの上に乗るので、患者名が見えなくなるという仕掛けです。

13)

最後にJPEGで保存します。保存のQuialityは最高がいいと思います。

14)

次にQuickTimeに移り、作成したマスクを反映させます。(ひな形を使う人はここからでOK!)

QuickTimeのProバージョンでは、「ムービー」メニューのなかに「ムービーのプロパティを表示」というのがありますのでこれを選択します。

ショートカットは

Control + Jなので覚えましょう。

Macではメニューの名前が違いますが、

Command+Jで同じ事ができます。

15)

そうするとこういうウインドウが表示されます。

「ムービー」をクリックしてください。

16)

ビデオトラック」を選択します。

17)

右側のメニューから「マスク」を選びます。

18)

「設定」というボタンが現れますので、これをクリックし、先ほど保存したマスク画像を選択します。ここではファイルネーム「mask.jpg」としたものを選択しました。

19)

するとあら不思議、QTにマスクが適用されて、患者名が消えました。

マスクを消去すると、また元通りになります。

なお、これをAVIで書き出しすれば、WMPで再生できるAVIファイルになります。

書き出しは

Control + E (Extract; 書き出し)でできます。

書き出しのメニューにはAVIへの出力が用意されています。

なお、書き出すときには、「オプション」を押して品質などを変えると良いでしょう。

重要:「データレートの制限」はなしにしてください。なしにしないと、非常に動画の品質が悪化します。

上、動画にマスクを設定して、患者名を消す方式について説明しました。

注)動画をQTで開く方法:

1)AVIファイルをQuickTimeのアイコンの上にドラッグ&ドロップする。

2)(QTのショートカットアイコンがデスクトップにないときには)AVIファイルを右クリックして、「プログラムから開く」→「QuickTime」として起動します。なおここで「QuickTImeが」が選択肢にない場合には、QTが入っていませんから、ひとつ上に書いた手続きを行ってください。

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注)キーボードショートカット

右クリックして「コピー」などは「コンテクストメニュー」と呼ばれ便利な機能です。しかしこれはどちらかというと素人向けで、より早い操作を目指したければ、今後、なるべくマウス操作は行わず、キーボードショートカットで行きましょう。

コントロールキーはすべて左の小指で押し、
C(コピー)
V(ペースト)
X(カット)
S(セーブ)
Z(やり直し)
A(全て選択)などは左の人差し指〜薬指で操作するのがきちんとした方法です。

なおP(Print)など、もともと右指で操作するキーは右指で操作します(Pなら右小指)。

注:Pasteが「P」でない理由:PがPrintに割り当てられているため。
またCの右隣に配置することで、コピー→ペーストを潤滑に行うため。

注)ソフトウエアの切り替え

(Windows) Alt + Tab
(Macintosh) Command + Tab
 で素早く行うことができます。

この場合、Alt (Command)は親指で押したままにして、Tabキーは人差し指で操作するのがきちんとした方法です。なお、Macではこの機能は純粋な「ソフトウエアの切り替え」ですが、Windowsでは「ソフトウエアと開いているフォルダの切り替え」です。

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