Aug 23/2002 [退院後報告] スルペラゾンの怪〜嫌酒効果について
[退院サマリー(?)]

先週月曜日の午後に手術したT君は、主治医の先生に無理を言って、金曜日の朝に退院させてもらいました。とにかく頑張って早く退院したかったのと、やっぱり病院にいると退屈だし体力がなくなってしまうと思ったからです。

退院後さっそく昼ご飯のときに「快気祝いだ〜」とか言ってT君は、ビールを一杯飲んでみました。(別にそんなに酒好きではないんですよ。ホントに)

そうしたら、大変!

15分もたたないうちに、顔も首も耳も真っ赤になってカッカしてきて、かゆいかゆい。
手と腕も、まだらに真っ赤になって、アレルギー反応を起こしたようです。
心臓もどきどきして苦しく、心拍を計ってみると140ぐらいあります。
すごく具合が悪くなってまた寝込んでしまいました。1時間ぐらいたってやっと回復しました。

どーしてこんな風になっちゃったの?? 手術とか麻酔をするとこんな風になるのかなと思ったのですが、ひょっとして入院のときに使っていたスルペラゾンという抗生剤のせいかなと思いあたって、Googleで検索してみたのです。

そうしたら、原因が分かりました。
飲んだアルコールは以下のような反応を起こして代謝されます。

アルコール    → (アルコール脱水素酵素)→アセトアルデヒド
アセトアルデヒド → (アルデヒド脱水素酵素)→酢酸

もしこの代謝経路において、アルデヒド脱水素酵素(ALDH)の活性低下が起きると、アセトアルデヒドが溜まってしまいますね。アルデヒドはhttp://square.umin.ac.jp/~jin/text/int-alcohol.html

を見ますと、濃度が高いときに頭痛、顔面紅潮、発汗、頻脈、動悸、血圧低下、悪心、嘔吐等の症状を生じるんだそうです。ぴったし症状と一致します。

で、もう少し調べてみると、http://www.senshu.co.jp/di/nomi9712.html

に記載がありました。これによると、セフエム系抗生剤のなかの一部のもの(チオメチルテトラゾール基を持っているもの)にALDH 活性を低下させる作用があるんだそうです。このためにアルコールを飲むと急にアセトアルデヒド濃度が上昇して、今回のような症状になるんですねえ。そういえば昔、セフエムのそういう効果、習ったような気がします....(^_^;) 右のページに、スルペラゾンに関する記載があります(http://www.moroo.co.jp/room/hr9708.html

普通は抗生剤の静注を止めてから数日して退院になるわけなので、問題にならないはずなのですが、私の場合には、微熱があったので退院直前までスルペラゾンの静注が行われており、また無理矢理お願いして退院させてもらったので、今回のようなまれなことが起こったようです。(注:退院時処方には薬剤科から注意書きがでます)

いや〜しかし驚きました。ビール一杯にしておいて良かったです。みなさんもくれぐれも快気祝いには注意しませう。

関連事項:医者からもらった薬がわかる

名前で「スルペラゾン」を検索してみましょう。
このサイトでは、コード番号などでもどのような薬剤か確かめることができます。


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