Jan 1/2002 Photoshop技術 〜写真の合成〜
年あけましておめでとうございます.

今年の最初のページは,Photoshop Elementsを用いた写真の合成方法の紹介です.

ここにお示しする写真は,年賀状に使ったものですが,同じ技術は放射線科領域の画像の合成にも使えますので,応用が効きます.

なおPhotoshop Elements以外のPhotoshopではちょっと操作方法が異なります.

左の写真は,しし座流星雨のときにビデオで撮影した映像を元に静止画にしたものです.画面の中心やや左から放射状に流れ星が飛んでいく様子がよく分かりますね.

しし座流星雨のときには,見事に無数の流星が飛び交いましたが,ビデオでは1個1個が異なるタイミングで写るわけですから,これを合成しないとこのような写真にはなりません.

ではどのようにして合成するのでしょうか?
以下にその方法を示します.

(Mac用の記述になっていますが,Windowsの方はCommandキーの代わりにCtrlキーを押します)


■その1: 下の2枚を合成する例を示します. 左の画像と右の画像には,それぞれ流れ星が1個ずつ写っていますね.

■その2: 左の画像を選択し,コピーします.(Command + A → Command + C) 注:A = All, C= Copyの意味

■その3:右の画像に貼り付けます(command +V→) 注:VはPasteを示す一般的な約束(頭文字ではない)

 そうすると,右の画像(Frame 2) の上に左の画像がコピーされて,元々の画像が見えなくなりますね.このとき右側の「レイヤー」というところに「レイヤー1」という新しい画面が出来ているのが分かります.

元々の画像は「背景」にあって,コピーした画像は「レイヤー1」のに自動的に置かれます.そして,「レイヤー1」のほうが上にあるため,下の「背景」が見えない状態になっています.この概念はちょっと難しいかも知れませんが,分からなくても大丈夫ですから,まず試してみましょう.


■その4:合成します.

レイヤーパレットの「通常」と書いてあるタブをクリックして,「比較(明)」を選択します.これはなんと,「最大値投影(MIP)のことなんです.やってみるとあら不思議.2つの画像が重なって,流星が2個見えるようになりました.


■ずれを直すには?

ところが合成された画像をよく見てみると,星が2重に写っていることがわかります.これは,撮影時刻が異なるため,日周運動で星が動いてしまったからですね.

実際の放射線科的作業においても,このように画像が位置ずれをしていることはあります.ですからこれを修正する方法を知っておくと便利です.

まず,Command + Z で1つ元のところ(その3)のところに戻りましょう.(注:Commnand + Zは やり直しの意味)


その3のところで,こんどは「不透明度」の三角印をスライドさせます.そうすると,上の(レイヤー1の)画像がすこし透明になって,透かして見えるようになります.

2つの画像が透かして見えるようになったところで,上の画像を移動して,星がぴったり一致するようにすれば良いわけです.
画像を移動するには,Command + Aで全体を選択したのち,Command +矢印キーを使うと便利です.画像がちょっとずつ移動しますので,微調整することができます.
最後には,右のように星がぴたりと一致します.
このように2つの流れ星を正確に合成することができました.


このは栄共済病院で撮影された膀胱癌症例ですが,右側は高度な水腎症のためにIPやCE-MRUでは全く尿路が描出されません.しかしT2W-MRUでは写りますから,T2W-MRUとCE-MRUを合成すれば,右側の図のように,「完全な」尿路の画像が得られるわけです.

このような画像を作成するのにも上記の方法は応用できるので,知っておくと役に立つと思います.


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