Feb 10/2003 Web上で色盲の見え方のシミュレーションをする(Vischeck)
盲*の場合の見え方についてシミュレートするWeb上のサイトがあります。「Vischeck」というのですが、ちょっと見ただけだと使い方が分からないと思います。このページでは使い方について具体的に説明します。

*「色盲」という用語を使うことは、このサイトのポリシーに従っています。


これがVischeckでimageを変換表示するためのサイトです。

ちょっと用語がわかりにくいと思いますが、一番上の言葉「Deuteranope」は、一番多い第2色盲(75%)のことを指します。その下の「Protanope」は第1色盲(25%)です。Defaultでは第2色盲が選ばれています。

なおTritanope(第3色盲)はきわめてまれですので、商品の設計においてpriorityを置くことは困難と思われます。しかし欄外(再下段)のような事情もありますので、適宜勘案してくださると良いと思います。

最初に「Choose File」をクリックすると、ファイルを聞いてきます。

自分のコンピュータの画像ファイル(.jpgなど)を選んでみましょう。

選んだら、右下の「Choose」をクリックします。

なお、Vischeckは、あなたのお使いのコンピュータから、インターネットを使ってVischeckのサイトにこれをコピー(アップロード)し、色盲のシミュレーションをして表示してくれるサイトです。

ですから、インターネットの転送速度が遅いときは、大きな画像ファイルを選ぶと時間がかかることになるので注意してください。

選ぶと、左側の四角でハイライトしたように、指定したファイルの名前が表示されます。

このあと、「Run Vischeck!」をクリックして、しばらく待ってください。

自動的にファイルがサイトにアップロードされ、しばらくすると以下のような画面になります。

そうすると、このように

左:元画像
右:変換後画像(色盲シミュレーション)

が表示されます。

写真はフィリップスのMR装置の画面ですが、この配色は合格ですね(シミュレーションでも色の区別がわかりますね)

注:第1色盲と第3色盲についての追加コメント

<第1色盲>
第1と第2色盲の見え方はよく似ています。第1色盲は赤オプシン遺伝子の変異により、第2色盲は緑オプシン遺伝子の変異により、ともに赤と緑の区別がしにくくなるためです(赤緑色盲)。ところがすべて同じというわけではなく、第1色盲では赤に対する感受性が低いため濃い赤が黒く見えます。このため黒背景に濃い赤で文字が強調されているときなどでは第2色盲よりも色混同が強く起こります。このため、デザイン時には両方のシミュレーションをしたほうがよさそうです。

なお、第1色盲は全体の25%程度の頻度ですから第2色盲よりは少数派ですが、外来にかかる人の割合は共に50%程度である医療施設もあるようです。この理由として、第1色盲の方のほうが実生活上困難が多い可能性が指摘されています。従って、 人数の割合(第1:25%, 第2:75%)だけを根拠にするのではなく、同程度の配慮が必要であると思われます。

<第3色盲>
第3色盲(青緑色盲)はきわめてまれ(0.02%)なのですが、後天的に色盲になるようなケースでは、逆にこれが大多数であると言われています。このため第3色盲に対する配慮は状況に応じて必要になると思われます。ただし、後天第3色盲では色認識以外の問題(視力低下や視野狭窄)がある場合が多いので、カラーバリアフリーだけでは問題が解決しない懸念もあることを知っておく必要があります。

なお各々の見え方などに関する説明は、岡部正隆先生と伊藤啓先生の作られたサイトをご覧ください。
なお、「細胞工学」に連載された両先生の記事(HTML版)は、大変詳しく、かつわかりやすいです。
設計者のかた、ご興味のあるかたはぜひごらんください。赤オプシンの光感受性が赤ではなくてむしろ黄緑にピークがあることや、色盲の発見者が分子量の単位にもなっているDaltonであり、死後150年を経て1995年に彼が第2色盲であったことが明らかになったことなど、非常に興味深い内容もたくさん書かれています。

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