HItachi MR

日立は今回、Echeron OVALというとても面白い装置を発表しました。

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↓この装置のガントリの形状は、OVALの名前通り、なんと楕円形をしているのです。
横幅が74cmと広く、縦幅が65cmとのこと。

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↓さっそく体験してみたのですが、なるほどこれは理に適っています。
肩幅方向が楽で、とくに前腕から手の位置を、体の外方向に(外旋方向に)
リラックスさせることができます。普通は前腕〜手はガントリに触れていますよね。
この形状にあわせて傾斜磁場コイルなどを楕円形に設計しなおしているそうで、へ〜えと驚きました。
ちなみに静磁場コイルの形状は真円なんだそうで、その中に楕円にうまく配置するのに苦労したそうです。

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↓そのほか面白いのは、背中側のコイルが、埋め込み式ではなくて、このように外せることです。
故障の際に取り出して修理できるという利便性の他に、写真中央のように、ヘッドコイルをガントリーから
遠い方向に配置して、Feet Firstで頭〜脊椎のスキャンを行うときなどには、背側コイルの位置を変えることができる、ということでした。
(これは全部埋め込んでしまえばいいという考えもあるとは思いますが)。コイルに相対するテーブルにはスライド式のコネクターが
埋めこまれていて、コイルをスライドしてセットするときにカチッと音がして嵌まる設計になっているので、この背側側のコイルには
ケーブルがありません。

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↓コイル群は、以前はInvivo社製を使用していましたが、いまは16chを基準とした自社開発(@米国)のものに切り替えているとのこと。

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↓まだあまり画像がでていませんでしたが、今後が面白いと思います。

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↓ここからはOVALではなくて、アプリの話です。

アプリでは、BeamSATと呼ばれる、ペンシル型励起(presaturation/SAT)パルスを
利用した選択的血管信号抑制が面白いですね。
写真中央はBeamSATを打つ場所(左内頚動脈)、左はBeamSATなしの普通の画像、
右はBeamSATありの画像です。

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↓そうするとこの症例のように、右内頚動脈の信号を抑制して頭のTOFーMRAを撮影すると、
右MCAが描出されることで、左からの血液流入があることがわかります。

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↓そのほか、プラーク性状をカラーマップで表示するようなアプリが展示されていました。
慈恵の山添先生とさせていただいた研究(前立腺がんの相対信号強度表示)でも同じように
表示してくれるようになるそうなので、早くできないかな。

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↓そのほか、RADER(PROPELLER)は、いままでparallel imaging (RAPID=日立)が
できませんでしたが、今回両者の併用ができるようになったそうです。
これにより体動補正の効いた画像が高速で撮影できるようになったとのこと。がんばってますね。

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