Nov 27/2007 Toshiba CT
Toshibaは256列ではなくて、周囲の度肝を抜く320列CT、Aquillion Oneを発表しました。320、とかArea、とかでなくてOneです。

One single examinationとか、One rotationなどの意味があります。面検出器をつかって一発でCTが撮れることを象徴するネーミングですが、これは○だと思います。シンプルで、意味がわかりやすいです。Good Naming賞だなぁ。

はい、これが外観です。検出器の幅のところが遠目にも広く、ただならぬ気配を感じさせています。ハイ。
ちょうど、藤田保健衛生大学の安野教授と、愛媛大学の望月教授とばったり。記念写真を撮りました。
Aquillionは256betaから、この320列になって、名称をOneとつけたようです。
これが開口部なんですけど、高速で点滅しながら回っているので、超露出オーバーでとれてしまいました。真っ白に光っているところが検出器の幅です。真ん中に自分の名刺を置いてあるのですけれど、わかりますか?
で、安野先生ですが、やっぱり。iPod Touchをお持ちです。京都府立医大の伊藤先生も持っていました。まぁこの2人は新し物好きの双璧ですね。
中身にはどのようなものが入っているかというと、ほらね〜やっぱりOneで撮影した冠動脈のVR動画などがたくさん入っていました!
このOneの臨床画像は超ガードが固くて、撮影不可です。みなさんにお届けできないのが残念。無理やり遠くからならいいですよねとお願いして撮影していただいたのがこの写真です。

藤田保健衛生大学以外に、先月米国2か所、カナダ1か所、ドイツ1か所にインストールされ、世界で現在5台が稼働中。これだけの規模のインストールをRSNAにシンクロさせて完璧に行ったのはすごいですね。東芝のなみなみならぬ意欲がうかがわれます。

日曜と月曜にclosedの会も開かれていますから、みなさん出席した人から聞いてみてくださいね。

これはおなじみの光景になった検出器の幅の比較です。

真中が256betaで、右がOneの320列です。

おなじみ、なんだけれどひとつ新しいのは、検出器の幅がえらく広くなったせいで、このアーチ状のディスプレイの前にたって話すと、なんとこだまするんですね。鳴き竜みたいなのを想像してもらえますか?

こんど東芝の発表会があったら、みなさんこの曲面検出器のまえでかしわを打ってお祈りしましょう。ご利益があると思います。拍手の回数はもちろんOneってことで。 あっこのアイデア使えますね!東芝さん今年の忘年会は一本締めがいいですね〜。

僕の人差し指と中指の距離は10センチですから、検出器の幅は30センチ以上あるのがわかりますね。

今回はじめて、こだまに気付いたのは、この長さが左右の耳の距離に匹敵するぐらい広がったからでしょうね。みなさん、インターネットで耳学問ですよ〜(意味不明)

説明です。1心拍、1ローテーション、リアルタイムの解剖学的生理学的情報、0.5mm、16センチのカバー範囲、ということですね。

パネルには、One Giant Leap Forward、というコピーが書かれています。これもアポロ11号のアームストロング船長が言ったOne Giant Leap for Humankind (だったっけな)みたいで、なかなかよろしいんではないでしょうか。
これは後ほど動画で示したいと思います。頭のCTAとPerfusionを一度にできる様子を示しています。動画で見るととても具体的にわかります。一回の検査で得られたものを2つのことに利用できるので、いくつかの工夫と相まってずっと少ない被ばく線量で撮影可能です。
撮影範囲を示しています。左側のスペックについてはお分かりと思います。
撮影範囲の拡大です。16センチになったことで頭は脳幹まで含めて、また心臓は心拡大があっても面内におさめることがができます。
コーン角の問題を解決するのがとても問題だったようです。これは64列
でこっちが320列。これは誇張してありますけれど、とにかく64列とは比較にならないほど大きな問題、というわけです。
これも動画で見ていただこうと思います(後ほど)。心電同期撮影において、一回の180度データですべてが得られるので、整合性のきわめて高いデータを取得できる、ということを示しています。
Aquillion Oneは、64列CTの完全上位互換とすることができるように、通常のヘリカル撮影(64列)ができる機能を有したまま、面検出器としての撮影もできるような設計がなされているようです。またstiching scanと呼ばれる、下肢動脈撮影における面検出器によるscan and scanができるようです。

気になるお値段ですが、たとえば今の64列を1億円としたなら、これは4〜5億円になるそうで、かなり高額ですから、導入できるサイトは限られるでしょう。でもPET-CTまわりの一連のコストなどにくらべたらかなり安価とはいえますから、脳や心臓の先端医療施設を中心に、PETと同じような数が見込めるかもしれませんね。