Dec 1/2007 Toshiba MR - Vantage TITAN
ToshibaのMRは、新しくVantageにTITANシリーズを発表しました。従来の65cmφのものをさらにwide boreにして、71cmφにしたものです。
TITANのロゴです。タイタンは、土星の最大の衛星ですね。ガントリが大きい、ということを言うためのネーミングだと思います。

ところでタイタンには大量のメタン(2%、残りは窒素、大気写真)がありますが、タイタンの温度域は(常温では気体の)メタンが液化するかどうかの境界域にあるため、メタンでできた海があるのではないかと言われてきました。2年ほど前に、アメリカと欧州共同開発の探査機(カッシーニから分離されたホイヘンスプローブ)が初めてタイタン地表に降下しましたが(タイタン)その途中で撮影された画像に、海ほどの量はないものの、液体メタンの流れによってできたと思われる河のような地形が写っていた(画像1/画像2)のは本当にすごい事件でした。

タイタンにも、Open Bore 1.5Tという説明が与えられています。シーメンスが無理矢理気味に与えたこの「オープン」という名前ですが、割と市民権ができてきたような気もします。Cylindrical Openという名前ならいいかな〜とか思っています(その場合、従来のOpenはSandwitch Openとかね)
ガントリ内径は71cmφです。

いままでのVantageやVantage with Atlasも、このTitan仕様にUpgradableということです。

Magnet長さは1.4m (外形寸法は1.47m)で、ショートガントリデザインです。しかしZ軸方向のFOVは50cmと広く、この点は優秀です。
コイルはAtras (SiemensのTimのようなコンセプト)で、多数のコイルを置いておけます。

また、Spine coilはMovableな構造になっています。

テーブル可動長さは205cmと長いです。

ちなみに下の2枚は、実際にRSNAを訪れた人が入ったときの様子です(さすがアメリカです)。アメリカでは71cmφが確かに要りそうですねぇ。

東芝のアプリとしては、FBIとTime-SLIPが有名ですが、これはTime SLIPによる画像。
3D版のTime SLIPはTSA (Time Resolved Non-Contrast Imaging ) と呼ばれているそうです。 TSAの略としては正しくない?ですから、たぶん Time Resolved non-contrast magnetic resonance Angiographyなのでしょう。
そのほかPianissimoについても書かれていました。
東芝のワイドボア化は、米国市場においてシーメンスのEspreeが非常に好調であることを強く意識したものと思われます。Non-contrast MRAはシーメンスでも(クロスライセンスとはまったく公表されませんが)展開していますから、このあたりを強みに販売を頑張るものとおもいました。