Dec 2/2007 GE CT
年はGEからCT新製品の発表はありませんでした。代わりにブースでは、reserch projectの展示がありました。reserch (WIPでもない)なので、写真撮影は完全にダメでしたから、ノートだけ示すことにします。
これがそのreserch projectができたらこうなる、というモックアップ展示です。検出器が黄色に光っているのが特徴です。
以下はreserch projectを聞いたときのノートから起こした記述です。写真がないので、間違いや不正確な記述が含まれているかもしれません。

新しいreserch projectで目指しているコンセプトは以下の通り。

1) See More ... 従来から30% SNRを向上させる
2)Know More ... Dual Energyスキャンをする
3) Less Dose ... 従来の50%以下の被曝量にする

上記を達成するために、以下のようなことを実現する。

1) DAS

新しい検出器の素材として、rare metalのガーネット*を使用する。ガーネットは、従来の10倍もの発光性能があり、またafter glowがきわめてゼロに近い物性を持っており、理想的な素材といえる。従来の天然物は、宝石と同じように高価であったため、商品化することは困難だったが、最近人造ガーネットの量産に目処がついてきたので、この採用を考えている。ガーネットの発光色は黄色である(このためモックアップは黄色に証明されている)

ガーネットの発光輝度の高さおよびアフターグローの少ない特性を利用して、view数を従来の984viewsから2400viewsへ、2倍以上に向上させることができる。これにより次のDual energy scanも可能になる。またこれによりimprove x-y resolutionやreduce aliasing artifactにも寄与するという説明あり。

* ガーネット: 1月の誕生石でこれは普通赤いものを指す。ガーネットはいくつかの成分が混じり合ったもので、様々な色があるようです。調べてください。

2) Dual Energy Scan

Single source ultra fact dual energy switching and near perfect helical registratoin
これは、シングルソース(Siemensのような2管球を持たない)で、超高速なdual KV switching(140KV-80kV, 0.8ms毎)を行い、1つの管球により同時に2つのenergy levelの画像を得る。view数は2400あるので、これを2つのenergy scannningにわけても、それぞれ1200ずつ確保できるから、画質の劣化は僅少である。ヘリカルスキャンは、完全な連続ヘリカルではなく、dual energyの各要素に対してのintermittent scanになるので、"near perfect helical registration"という名前が与えられている。

3) Tube 構造の改良

Electric collimations: フィラメントは1つで、電磁的な絞りを行うことにより、焦点の大きさをコントロールできる。2つのフィラメントは不要になる。

4) ASIR image

ASIRのASの意味は分からなかった。従来のBack projectionだけでなく、interactive recon (IR)法を行うことにより、画像に含まれるノイズ部分を特定し、そのノイズを差分した画像を作成するため、SNRが向上する。これによりdoseを50%以下に低減できる。また最高37%のlow contrast分解能が向上する。

5) Monochromatic image

Dual energyに関連する事項。dual energyは、いままでmaterial decomposition (つまり物質の識別)に用いることを主に考えられてきたが、単色X線画像 (monochromatic image)を利用することにより、beam hardening artifactの原因となる硬質X線などの効果的除去が可能になる。このため頭蓋底や、高濃度造影剤の近傍(たとえば心室など)に生じるアーチファクトを除去できる。