Dec 11/2006 TOSHIBA MR / CT application
東芝MR(とCT)のアプリケーションについて報告します。

東芝のアプリでは、東大(にはいったそうです)の赤羽先生も絶賛のt-SLIPがユニークでかつ役立ちますね。
CTのアプリでは、2つ紹介してもらいました。

(注意:AmiVoice MedMail Ver.6.51a を利用して執筆しています。従来よりかなり性能が向上して容易に執筆ができるようになりましたが、速報なので文章表記の誤りがあるときがあります。その場合はご連絡いただけますと幸いです
これは東芝MRIのWork in Progressを示したパネルです。
これはJETと呼ばれる、motion artifact抑制技術です。GEのPROPELLERなどと同じですね。
こちらはSWI。これはそのままSWIと書かれています。シーメンスとクロスライセンス、という感じでしょうか。皆さんもすでにご存じと思いますが、このシークエンスは今まで得られなかった新しい情報を提供するものですから、ぜひどの企業の機械にも入っていて欲しいものだと思います。
こちらは、一回息どめのMR coronary angiographyですね。かなり良くとれているなと思いました。
そのほか、6チャンネルの手首用のコイルや、
8チャンネルの膝用コイルを発売予定、ということです。
それからこれは軟骨のT2マッピング。GEのcalcigramというやつですね。
で、ここまでは他社と同じものが多かったのですが、ユニークなアプリとして注目されるのがこのt-SLIPです。原理については次に書きますね。これにより、非造影でこのような美しい腎動脈撮影が得られます。これは東大の赤羽先生が絶賛でした(たまたまそばを通りかかった)。彼曰く、「いや〜この機能だけでも、4台目などで買う価値は絶対あります!」とのこと。ええ〜っ4台目?、と聞き直したのですが、いや確かにそのようなニーズはありますし、単一製品で固めてしまうよりも、いろいろな機能を求めていくつかを揃えるというのもよい方法ですよね。まぁ、それだけこのt-SLIPには戦闘力があるということでございます。

このt-SLIPの臨床応用としては、門脈血流評価や、肺のperfusionなどがあるのですが、圧巻は、東海大学大磯病院の山田先生(脳神経外科)が始められた、髄液の動きを可視化する応用でしょう。

論文ができるのがもう少し、ということなので、詳細は省略しますが、ホント見てびっくりとはこのことです。ITEMでも動画で表示されると思いますから、皆さんご注目を。

t-SLIPの原理について簡単に説明します。まず、いま冠状断の3D撮影をすると思ってください。たとえばお腹の3D-MRCPのように。そして、撮影を始める前に、non-selectiveなIRパルスを打ちます。そうすると全体が負 (-Mz)になりますね。次にすかさずもう一回IRパルスを打ちます。このIR pulseはnon-selectiveではありません。Taggingのように、Axial(つまり冠状断に直交する)に打つのです。そうすると、他の部分は -Mzになっているのに、Tagging IR pulseをうったところだけは元に戻ってなにもしなかったのと同じ状態になります。

ここまでが準備(手品の仕掛け部分)です。次に、 まわりの部分の-Mzがゼロになるまで待ちます(つまり、たとえば水をnullingしたければそのTIぶん待ちます)。そこで今度は、さっきtagを打った部分に対して普通の励起を行います(たとえばSEなら90度- 180度)。データ収集は冠状断で行います。

そうするとどうなるでしょうか。冠状断のまんなかへんに帯状の励起された部分があり、まわりはnullingされていますから背景はほとんど見えません。真ん中の帯状の励起された部分に血流など動くものがあって周りに動いていったのであれば、待った時間(つまりTE)の間にうごいたところだけ信号が飛び出して見えるというわけです。スピンラベリングの一種です。

そして、様々なTEで撮影を繰り返して、これをシネで見たらどうなるでしょうか。帯状に励起された部分から血流や髄液が徐々に飛び出して離れていく様子が動画で見えますね。これがt-SLIPの原理で、非造影の動態観察技術であります。

以下はWok in Progressではなくて、東芝のアプリケーション。アメリカではいろいろと名前が違うようです。欧米3社のMRIはそれぞれに呼び名が違うのでややこしいのですけど、東芝は国内とアメリカでも呼び名が違うという、なかなかムツカシー状態になっています。

contrast free improved angioというのはflow spoiled FBIのことです。

下の画像は、DWIですね。Body Visionというらしい。

Freeze Frame imagingはDRKSのMRDSA
Sliece selective imagingは、マルチスライス撮影のときに、1枚目や最終スライスにおいても脂肪抑制がうまくいくようにする技術
WETは水選択励起、といった感じです。ふう〜ごちそうさまです。
CTは256列の筐体展示はありませんでした。どのブースでも今年からWork in Progressの表示についてかなりきびしくなっており、原則的に1年以内に必ずだすということでないと、筐体展示は認められなくなっているようです。でも東芝は、新聞発表はしたようです。これは「かならず出す」という意思表示のようです。来年は期待できそうですね。

アプリは、2つだけ教えてもらいました。

ひとつめはこのsure Cardioの新しいバージョンで、冠動脈CTにおいて、位相を会わせるのにある程度自動でやってくるアプリのようです。右上の図のタテ方向が、すべてのスライスのmotion量を総和的に評価したもので、横軸は心時相です。ピンク色のところがもっとも適切な位相としてひょかして自動的にだしてくれるので、煩わしい位相あわせがいらないということでした。

これは昨年、岩手医大の佐々木先生が賞をとられていた量子ノイズフィルターを用いた線量の減少ですが、いままでクラスタースキャンしかできなかったのを、今回はヘリカルでもできるようにしたそうです。
従来はまず面内スムージング処理を行ってつぎにエッジ強調したものを合わせていたので、ヘリカルデータとできなかったそうですが、Z軸方向に広がりを持つデータに対してもこのQD(Quantum denoising)ができるようになったとのことでした。