Nov 30/2005 Siemens DSCT
年のRSNAでもっとも大きな話題の一つが、このDSCT ( Dual Source CT )でしょう。そこで1番目に report することにします。

ちなみに、散乱線をどのように処理するのかについて、あまり詳しく聞くことができませんでした。もしわかったらまた report します。

(注意:音声認識を利用して執筆しています。このためキーボード入力とは違うタイプの誤植があり得ます。またカタカナと英語表記が交じり合ったりします。)
右から、案内してくれたシーメンスCTグループマネージャーの松本さん、チーフサイエンティストの伊藤さん、ひょうきんな顔の川田先生、去年も来た武藤先生です。
この CT の名前は、Definition といいます。Definition は、定義という意味ですが、CT の定義を変えて行くものという意味でのネーミングだそうです
Definition は、世界で初めての Dual Source CT です。Dual Source というのは、エックス線の発生源が二つあるという意味です。つまり、管球が二つあって、対応する detector も二つあるという意味です。

検出器は32列 with Z-sharp technology x 2。高そうです (^^;)

その効果はここで示すように四つあります。?今までで最高の高速心臓 imaging ができること?被爆量が半分で詳細な心臓の検査ができること、?ボアが広く高速でスキャンできることから、救急疾患の診断がしやすいこと、? Dual energy で撮影できるため、従来不可能だった画像が得られること、です。

心臓のスキャンは、従来左の図のように180度再構成で行っていました。二つの管球と二つのディテクタがあるので、90度回転しただけで、180°の情報を得ることができます。

シーメンスの CT の回転速度は、1回転0.33秒ですから。180度再構成では0.165秒の分解能があったことになります。これが半分になるので、0.083秒になりました。これは、どの(0.1sec )の速度はもあるという意味があります。

動画(QT with MP4)

これは左下の写真にある条件で撮影した心臓の CT です。時間分解能0.083秒、空間分解能0.4mm 以下、120mg の長さを6sec スキャン、心拍数は79〜86ですが、タイトルにはβブロッカーが必要ないと書いてありました。
左がパラメータです。
1476mm、pitch1.5、0.4mmの、0.33秒/rot、17秒のスキャン結果。
scan が高速なため、拡張末期だけでなく収縮末期でも撮影が可能である。
table speedが速いこと、ECG pulsing(間歇的にエックス線を出す)、品質最低保証のために行っていたデータの冗長性が少なくなること等によって被曝を二分の1程度に低減できる。
従来のシングルソース CT (注:シングルスライス CT のことではない)ではECG pulsing の効果は心拍数が高い時になくなるが、 Dual Source CT においては、心拍数が高い時に、上記の特長が発揮され、少ない被曝量を保つことができる。
78cm のボアと200cm のスキャン range 、高速なスキャン等によって外傷の患者等も Life supportive device 等つけたままで、スキャンすることができる(らしい)。
二つの X線管球を合わせて使うことにより、大きな版を出すことができる。このため、肥満患者等に対して線量不足が起こる問題を解決できる。
Dual Source CT ではこのような S/N の高い画像を肥満患者においてもとることができる(皮下脂肪の多さに注目)。
X線の一つを80kV 、もう一つは140kV 等とすることにより、 Dual energy の画像を得ることができる。エネルギーレベルの異なる二つのエックス線を使用することにより、例えば骨と造影剤の透過性が各々において違うことを利用して、骨と造影剤を識別することができる。この結果、図のように色を違えて表示することもできる。
同様に、造影剤の分布している様子や、骨等を識別することができる。( misregistration のように見えることについては、説明を聞いてきませんでした)。
造影 CT angiography で、頚部のような骨が複雑に入り組んだような領域においても、
容易に造影された血管のみを表示できる。
ちなみに、伊藤さんの胸にはこのようなバッチがついていました。よく見ると、 X線管球と detector が二つずつあることがわかります。
最後のこの写真は、省スペース型のEmotion にも、16列がでたというものです。