Nov 30/2005 Siemens MRI
MRIのほうは、今年は技術的なアピールというよりも、それを使ってどんな画像が得られるかとか、どんな臨床的問題を解決できるか、ということに主眼を置いた解説が行われていました。 注意:音声認識を利用して執筆しています。

このためキーボード入力とは違うタイプの誤植があり得ます。

またカタカナと英語表記が交じり合ったりします。)

はい、川田くんと武藤さんです。

説明をしてくださったのは綾戸さん(写真)と、水内さんです。水内さんの写真を撮るのを忘れてしまいました。ごめんなさ〜い。

昨年も紹介した Espree です。

体重250kg の人までスキャンすることができます。

アメリカでは非常に売れているそうで、Avanto と Espree がそれぞれ半分ずつ売れるということの売れ行きたそうです。アメリカ人は、確かにガントリに入らなそうな人が多いですからね。
もう一つの製品は、3Tesla の Trio です。日本の薬事が通ったので、これから販売することになります
3Tesla の Trio も、Tim と一緒に用いることができます。
そして今回は、このような五つの事柄についてどのような画像がでいるのか、どのように有用なのかという点に重きを置いて解説がなされていました。いつも思いますが、水内さんの解説は非常に的確なので、彼に聞くといいと思います(^^)
で、最近話題の SWI です。SWIはflow compensationをいれたlong TEの3D gradient echoを撮影するのですが、これだけだと普通のT2*WIです。この画像のmagnitude imageではなくてphase imageを作成すると、phaseのずれ(これは磁場の不均一に依存する)に応じたコントラストの画像を得ることができます。もともとsinusの近傍などには大きな位相誤差が起きますが、こういうのは除外するために、phaseの低周波成分をカットして、高周波成分のみをとりだす(high-pass filterをかける)と、組織の微妙な位相誤差のみを取り出すことができるので、わずかな鉄沈着とか、灰白質/白質のコントラストは出たりすることに使うことができます。都立荏原病院の井田先生のところの画像などが沢山出ていました。
出血性梗塞です。わずかな出血が SWI ではわかります。
脳梁と視床の損傷に伴う出血を示しています。
これは…すごいですね。右の画像が正しいのでしょうが、今までのクライテリアすると、過大評価ということになりますね。
venous angioma も、もはや造影剤は要らないという感じです。
次は GRAPPA です。 SENSE 系でない parallel imaging が使えることを強調しています
マルチ coil を利用した縦方向のスキャンに強いです
多チャンネル coil があるので、様々な planning に対応できるようなことを示しています
このように縦方向のスキャンにメリットがあります。
REVEAL とは、表示するとか明らかにするとかいう意味だと思いますが、body diffusion の包括的な概念を示したものといえるでしょう。拡散強調画像が腫瘍の存在は明らかにするとか、 fusion によって解剖学的位置を明らかにするといったことを含んだ概念のようです。その他、 PACEのこと等もかかれています。
これは慈恵医大のデータですね。実際にはビデオで表示されていましたが、
こんなふうに「REVEAL」と表示されます。
これは群馬ガンセンターのデータでしょうか。 fusion することにより、解剖学的情報がわかるという表示です。
次は SPACE です。
SPACE は、3D の高速スピンエコー法で、従来と比べて echo train が200以上となっており、さらに高速のため、数分で1mm のisotropicデータを取得可能です。

3T 装置で開発されたので、 SAR を抑えるために、 flip angle を上手に調節する機能が備わっています。

flip angle の可変の様子です。

途中でフリップ角が大きくなっているところあたりが実効 TE になるのだと思います。

実際の症例ではご覧のように著明な scoliosis がある場合でも、 MPR により評価ができるということを示しています。
この方法は、プリパルスと併せて使えるので、例えば TI =600msec 程度(?)であれば一番左の画像のように強い T1強調画像で撮影することができます( Siemens で言えば real IR のようなこと)、或いは、 TI を非常に長くすれば FLAIR のような CSF suppression に使うことができます。
3D 撮影なので、スライス厚が薄く、かつ gap がないので、より鮮明に病変が見える場合もあるということを示しています。
私が最も期待するのはこの臨床応用で、腹部の腸管の撮影に関しては、今後、?マルチチャンネルによる SNR の向上+ ?parallel imaging による高速化+? VIBE ( THRIVE 、 GRAPPA )における T1強調画像系の撮影 or TrueFISP (bTFE 、 FIESTA )或いは SPACE によるT2強調系の撮影といったような感じで、すべてを薄いスライスで撮るというコンセプトになっていくと思います。
Timコイルで撮影するので、肩のようなオフセンタースキャンに関しても body coil 以上の S/N で SPACE を撮影できるということを示しています。
SPACE は高速スピンエコー法形なので、 susceptibility に強いということを示しています
最後は心臓です。前回示した delayed スキャンの cine とか、MR ガイドのabulationとかか新しいことのようです