Dec 14/2005 Philips CT
PhilipsのCTは、Ambient Experienceと、Nano Panel Detectorについてとくに聞いてきました。 (注意:音声認識を利用して執筆しています。このためキーボード入力とは違うタイプの誤植があり得ます。またカタカナと英語表記が交じり合ったりします。)
これは、CT版のAmbient experience です。CT はガントリが短いので、両側の天井に風景の投影がなされていて、両方から見ることができます。
それでこの CT は、 CT halo (CTヘイロー。日本語ならCTハロー)と呼ばれるコンセプトで作られています。

CT halo の halo とは、リング状のといったような意味でレントゲンサインにも用いられることばですが、このようなリング状のエックス線不透過性のカラスで囲まれています。このため、オペレータが極めて近接した位置で患者さんに接することができるという仕掛けです。

左の写真に写っているのは、説明してくれた菅原さん。

PhlipsCTの今回のコンセプトを表示した説明画面。GE と同じように、40mm の開口幅であることや、 dose マネジメント等が語られています。また、インテリジェントワークフローの中の一つとして、上記に掲げたような患者と近接したオペレーション等が考えられているようです。
これは開口幅について説明した画面。
で、他のところですでにごらんになったかもしれませんが、今回面白かったのがこのNano-panel Technologyです。以前、TACチップと呼ばれる小さなモジュールについては解説しましたが、今回はさらに小さくなって、小さな四角い検出器をひとつのモジュールにしているます。

ちいさいのでNanoというネーミングがされており、これはiPod Nanoと同じ発想の命名だと思います。

Nano panel は、一つ一つが小さいので、原理的に128スライス等に列を増やし易いと書いてあります。

下の方に書いてある、 tileable という言葉がキーポイントでしょう。つまり、タイル上に並べることができるということを示しています。

これが Nano panel が並んだところの様子。

横から見ると困難な感じです。背面配線処理(Back illuminated photodiode; BIP)で構成されています。
tileable という言葉が一番理解しやすいのはこの模型でした。通常の Detector であれば、 z 軸方向は平面ですが、 Nano panel の場合には、 tileable arrangementなので、エックス線吸収効率が常に最大になるように z 軸方向も円周状に配置することができます。

このことにより、すべてのディテクタが X線管球方向を正確に向くことになります。この場合、Z方向が平面状のディテクタとは画像再構成法が異なるのでしょうが、あまり詳しくはわかりませんでした。

ビデオカメラの視点を動かしてこの様子を撮影しました。Z軸方向の局面が明瞭にお分かりになると思います。(QT/MP4)

左下のコントローラを再生にしてご覧ください。

次の技術は、検出器をを2層にすることにより、multi energy にするという方法です。
浅い部分においては低エネルギーのエックス線を検出し、これを通過した深い部分においては高エネルギーのエックス線を検出するというものです。これにより、 multi energy の検出が可能になるということになります。
拡大図です。
そうしますと、このように中心部分にヨード造影剤を置き、辺縁部分に石灰化を置いたファントムが、色で分離して表示できるということになります。
壁に石灰化がある大動脈から、壁の石灰化を除去した画像です。究極的には、造影剤を用いなくても大動脈が出せる、といったこと目標にしているようですが、まあそれは無理にしても、 Dual energy には相当に期待します。 MRI をやっていると、コントラストが沢山撮れるということは、理屈抜きに魅力的です。
同様に、 CT 画像から骨を除去した画像です。最近ではワークステーションでもかなり良好に骨の除去ができるようになりましたが、このようなことができれば非常に便利ですね。