Dec 5/2004 GE HDMR
GEのMRIは、今回「HDMR」という名前で表示されていました。「HDMR?」  聞きなれない名前です。
はい、これが1.5T Excite HDです。

HDとは何か? それはHigh Definitionのことのようです。

HDTV(いわゆるハイビジョン)と同じように、従来よりも格段に解像度が上がってはっきり見える、ということを言いたいようです。

これはHardwareとProgramming (Application)の向上によって総合的にもたらされている、ということでした。

これはGradientがきわめて正確になっているので、いままで存在していたBlurも限りなく小さくなる、というお話。
新開発のsurface coilによる裏づけがある、というお話。
新しいアプリケーションは「HD Application」として紹介されていました。これはPROPELLERのFLAIR版。つまりFLAIRにPROPELLERを導入することによって動きによる潜在的なbulrのリスクを下げる、ということでしょう。
これはFocused Ultrasoundによる子宮筋腫などの治療。これは知っていますね。
これはLAVA(LiverAqcuisition with Volume Acceleration)と呼ばれるシークエンス。既報ですが、今回Productになった模様。VIBE(Simens)とかTHRIVE(Philips)と同じものです。

さまざまな基本性能の向上により、VIBEより25%高速で、25%解像度が良い、というディスプレイもありました。

それは良いのだけれど、なんでこれが「Liver」という名前がつくのか、よく分かりません。だってどこにでも使えるじゃないですか。息止めでも走る、ってことを強調したいのかな〜と思います。肝臓に特化した撮影法、と前向きに受け止めることもできるし、一方でなんとな〜く「いつもの、常に制限されるパラメータ」という印象もあります。

で、この話は、ちょうど山梨大学の市川先生(ただいま留学中)が説明を聞かれているときに便乗させていただきました。そこへ東京大学の赤羽先生も現れて、「これどう思う〜?」とひと談義。

市川先生いわく「でも肝臓にはこれは使わないな〜」。その意味は、とにかく2D-SPGRの切れ味がよいので、そこから抜け出すには相当いいものでないとダメってことです。SPGRが相変わらず他社も含めて抜群にすばらしいと言う点については一同、まったく同感するところです。「あの昔からあるシークエンスがGEの一番のセールスポイント」である由を市川先生言われていましたが、僕もその通りだと思います。シーメンスや東芝にも昔からお話しているのですが、この点はなかなか「同じようなもの」にならない印象があります。

で、赤羽先生は、とりあえず3D使ってみているんですって。このあたりGEの肝臓研究者がどういう風にしていくのか、面白いですね。

え?東海ではどうしているかですか? 昔、聖マリアンナ医大のときには3D-T1FFEを使っていたのですが、最近では2D-FFE + SENSEによる高分解能 + 脂肪抑制(ProSet)、を使っています。T1FFEにならないところが残念ですが、とりあえずT1コントラストは造影剤に期待することにして、面内分解能を保証する、という考え方です。でも、LAVAのように3Dでcoronal/sagittal reformatができると良いかもなぁ、とも思います。THRIVEは今のところ、CCCなどで進展範囲を3次元的に見たいときに使っています。とりあえずHCCは、みんなの動向を見て決めよう、と考えています。シーケンスフェチの兼松先生にも意見を聞いてみたいな。

それからこれは、フィリップスのブースでも同じようなものを見ましたが、ultrashort TE imagingです。左のshort TE の画像では、Synoviumが高信号に描出されています。
それからこれは、自由呼吸下・心電ゲートなしのcine MRIです。リアルタイムに(たぶんそれもinteractiveに撮影面を変えながら)撮影するので、「MR Echo」という名前にしたようです。んーこれはちょっと無理があるかなぁと思いますが。(まぁ、新しくネーミングをしたい気持ちは分かります。)

あ、そういえばフィリップスのk-t Blastのレポートをするの忘れたなぁ。でも今度また紹介するからいっか (^^) ちなみにk-t Blastはマルチスライス対応になったので、これからイロイロ使えるな〜と思っています。

で、ふとブースの壁に貼ってある言葉を見て・・・・

"I have to work with more images than ever before. "(かつてなかったほど多くの画像を用いて仕事をしなくてはならない)

ありゃりゃ〜。そりゃ禁句でしょ。

この文の言いたいところは、「そのような現状に対するsolutionを示す」ということなのだと思いますが、これって気分が高揚するよりもむしろ沈滞してしまいそうな気がします(^^;) 英語のゴロはいいけど。

そういえば心なしかお医者さんの気持ちも少し沈んでいるような....