Dec 2/2003 RSNA2003 (8) Siemens CT
目の新しい管球-ストラトンチューブをだしたシーメンスのCTを見てみたいと思います。やはりユーザーズミーティングとブースの写真をまぜて話します。
今回のシーメンスCTのキーワードはSpeed 4Dです。

ブロードバンドの方は、このQuickTimeをご覧ください(1.1MB)。

ユーザーズミーティングのオープニングの一部です。

さてこの、「0MHU」(ゼロメガヒートユニット)という言葉は、このStraton管球の有している逆転の発想を示す、いわば小腸(じゃなかった象徴)として使用している言葉です。

従来の管球は、熱容量を増やして大きなmAs値を使用できるようにしてきました。これは重量に対しては重くなる方向に働きますので、高速回転が難しくなるという相反する問題を抱えていました。

そこでストラトンチューブでは放熱効率を従来になく高くすることで、管球容量は小さく(0.5MHU)ても連続使用能力が高くなるようにした、ということのようです。

これがその説明図です。左側の従来型管球では、アノード(赤い円盤部分)は周囲のオイル(茶色)に接していません。

これに対して、ストラトンチューブではX線発生部分を回転中心におき、発生したX線を曲げることによって端に置かれたアノードに達します。アノードはオイル層に直接触れているのできわめて冷却効率が高くなるということでした。

冷却効率が高いので、0,5MHU unitでも十分な仕事ができ、また重量が小さくてすむので高速回転に寄与する、というわけです。

これは500mA、120kVで撮影した画像です。

最大20秒までこの条件で照射できるようです。20秒というと短いようですが、32列以上の多列機になると(注:今年のRSNAでは32列以上を皆が「多列機」と呼称していました)20秒あれば相当部分が撮影できるので、これは問題がすくないようです。

なお10秒照射だと、10秒間隔で5回ぐらいは撮影できるようです。

はい、これがメリットとのことです。管球が飛ばないことも利点のようです。
Speed 4Dと称する内容には、ワークフローの改善も含まれています。これはraw dataから直接MPR画像を作成する(thin sliceを作らない)という提案です。
これはCARE Dose 4Dを示すもので、従来のCARE Doseに加えて、GEのようにトポグラムからの情報も加味して制御する、ということです。
はい、そして最後がこの64列機です。でもこれははっきりいってフライングという声が多かったです。実際の画像がでていないのと、検出器も公開されていないのです(このあたりは小林先生のRadFan原稿をご覧ください)。来年の春に研究病院に入れて稼動させて、10月に製品版をリリースするというアナウンスですが、今回のRSNAではかなりこういった展示が目立ちました。(しかし64と書いてあるので集客力が大きい。これはちょっとずるなのですが.....)

東芝は32列の臨床データを大量に展示していましたし、フィリップスも40列のデータを展示していました。これらは「病院」に入っているわけですので、現状ではこれらのほうが多列システムの実用化がすすんでいることになります。

なお、検出器もないので、0.4mmに関しても、まだ実態は分からないというのが正しい認識だと思います。


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