Jun 6/2005 iChat AVを利用したインターネット遠隔講演について
週末は、札幌で14th JKRC (Japan-Korea Radiology Congress)(会長は北大教授の宮坂和男先生)があり、11時すぎから講演を行わせていただきます。

たまたまこの日、フィリップス社後援の「Parallel Imaging Symposim in Osaka (ParisOsaka)」(代表世話人は阪大教授の中村信仁先生)が午後2時より大阪で開催されることになっておりまして、お招きをいただきました。時間的に夕方でないと大阪へ到着できないのですが、プログラムの関係上後にずらすのは難しい、ということで、大変残念ですがお断りする以外にないという状況が生じました。こんなことは初めての経験です。


なんとかならないものかと考え込んでいて、はっと思い浮かんだのがiChat AVを利用した遠隔講演です。iChat AVなら、いつも海外出張の時に自宅とやりとりしていますので、信頼が持てます。そこで、おそるおそる上申してみたところ、中村教授のご快諾をいただけました。

というわけで、決しておちゃらけたのではなくかなりまじめに(?)インターネットを利用した講演をさせていただくことになりました。
試みとしてはおもしろいので、うまくいくよう私も頑張りたいと思います。

さてここは東海大学の自室です。おいでになっていらっしゃるのは、右側から

フィリップス社:小畑裕章さん
ミクプランニング社:高坂俊幸さん、鈴木信広さん

です。さすがにiChatAVが信用できるといっても、大きな講演会での動きを保証しなくてはならないので、フィリップス社が選定したコンピュータ周りをご担当いただく方がいらっしゃったというわけです。ここでは当日どのようにつなぐのかという具体的な打ち合わせを行いました。

で、お持ちいただいた図面は割と詳s細なもので、次のような感じです。iChatAVの先駆者である廣橋先生に司会をしていただけるので、ひょっとすると最新のバージョンを利用した3者間iChatができます(ただし帯域がとれるかどうかは分かりませんので、速度がでなければこれはお預けです)

上記のシェーマを簡単に解説しますと、まず私が札幌において話す様子がiChat AVによって伝えられ、大阪会場のサブスクリーンに投影されます。
メインスクリーンに投影されるプレゼンテーションは、2005年の現在ではまだ放射線科で要求される品質の画像をリアルタイムで送ることはできません。そこであらかじめ大阪に転送したプレゼンテーションを、フィリップスの方に操作してもらいます。このメインスクリーン上の動作を、iChat AVで札幌に送り、この状況を私が把握しながらプレゼンテーションを行うという仕掛けです。

フィリップスとミクプランニングでは3台のMacintoshを1ヶ月借りっぱなしの状態にしていただいており、現在、フィリップス本社と東海大学をiChatで結んでこのシステムの実証実験(平たく言えば練習)をしています。やってみると、向こうの画面を見ながらやるというのはなかなかに難しいもので、ちょっといつもの調子がでるかどうか分からないのですが、練習をもう少し重ねてみますのでどうぞ応援お願いします。

さて、お申し越しいただきましたiChat Live Conf.ですが、基本的にはご計画されている内容で問題ないと存じますが、拝見した仕様ではスイッチングのタイミング、ラインの数など詳細がわかりませんでした。すみません、以下私の理解した範囲でご返答申し上げます。
ディスカッションなどのシーンでしょうか、何名の同時参加で絵と音を送られるかにより余裕のある接続環境は異なりますが、グランキューブさんのインフラは普段から私もよく使わせてもらっており回線は問題ないと思います。札幌のADSLは回線状況がわかりませんが、一般的には大丈夫かと思います。ただし、それぞれ当日はLAN環境でサブネットに他のトラフィックを流さないように占有できれば確実です。ブロードバンドなので帯域的には問題ありませんが、Gatewayでルーティングなどに無駄なストレスを与えたくありませんので、双方のルーターを占有されることが確実かと、、存じます。上流のプロバイダについては私からはどこの品質がどうかなどとコメントできませんが、たいていは障害情報を公表しているので、その実績で判断されるしかないかと思います。また、理想的には事前にそれぞれのプロバイダ間がどの経路を通るのが一般的か、tracerouteで調査されておいた方がよいかと思います。

iChat AVを通すためにルーターのファイアウォール設定で使用するポートの確認をいただく必要がありますが、設定される方が、
http://til.info.apple.co.jp/cgi-bin/WebObjects/TechInfo.woa/wa/showTIL?id=93208
を確認されれば大丈夫と思います。通常仮設ネットワークであればルーターのポートは開いていると思いますが、グランキューブのネットワーク管理者の方にご確認いただければと。
その他、参加されるすべてのMacのOSは10.4のH264環境で統一いただくようお願いいたします。ご承知のように断然きれいで、帯域的にもアドバンテージがありますので。(以下略)」
さらに今回は、万全を期すため、アルファメディア社(墨田区両国)の真木 長彰さん(Apple Medicalのページも担当され、Appleの医用利用に大変お詳しいです)およびApple社本体からも技術的バックアップをいただいております。

左は真木さんからのメールの一部で、さらにAppleからも様々なサポートメールをいただいておりますが、とてもとても私では完璧にできませんので、プロフェッショナルにおまかせです。

ご快諾をいただけました中村教授、稟議を等していただけたフィリップス社をはじめ、このような準備が進行しているのはひとえにここにご紹介させていただいた皆さんのおかげです。今から感謝感謝でございます。


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