Apr 10/2004 小柴昌俊先生の合同特別講演
日には合同特別講演があったのですが、演者は、ノーベル物理学賞を受賞された小柴昌俊先生でした。

内容は、岐阜県神岡町にあるニュートリノ観測施設「スーパーカミオカンデ」とその成果に関するものでありました。私は天文好きで、理系人間のつもりなので、どんな話なのだろうと期待に胸をふくらませて拝聴しました。でも正直言うと、ひょっとしてぜんぜん分からない話でつまらないんじゃないかとも心配していました。

しかし、講演を聴かれた方は皆おわかりだと思いますが、びっくりするほどわかりやすくて、特別な雰囲気がありました。その話し方はまさにカルチャーショックでした。

「チェレンコフ効果」とか「電子ニュートリノ」とかよく知らない難しいことを、絶妙の例えを用い、あぁそうなのか、その後はどうなったの?、と我々がいつのまにか夢中になってしまうように説明していく様は、奇跡的な感じがしました。

いままで習った、あるいは知っていた知識が決してムダではなく、それらを思い出しながら思考することにより、手品のようにつながっていくように感じられました。最近理系離れが言われていますが、ああいう先生がいれば生徒はさぞかし興味を持つのだろうなと思いました。ホントにびっくりしました。

この企画をされた、大会長の隈崎達夫先生も、「いやぁ〜おもしろかったぁ」と感想を漏らされていましたが、会場の皆が同じ感想であったのではないか思います。ちょっとゴマスリに聞こえるかもしれませんが、日々忙しく専門馬鹿になりがちでなかなかこういった講演に参加することができませんので、心より感謝を申し上げます。

なおご講演内容にきわめて近いもの(大阪私立大学講演 2003年6)はwebに掲載されているようですのでご興味のある方はご覧下さい。

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講演をお聞きになっていない方は、以下の説明付きのものが、雰囲気がよくおわかりになると思います(講演内容とは少し異なりますが、あらすじは似ています)。

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最初に起立して挨拶される小柴先生。
足がお悪いようで、この後着席してご講演されました。
スライドの最初のページです。

司会をお務めになられた佐々木康人先生から感謝状が贈られました。

ご講演の最後に言われた、基礎科学に対する支援を行う財団を説明するスライドです。基礎科学はすぐに実生活への成果がでないので、予算がつきにくいが大変大切であると話され、国民一人年に1円の規模でぜひ寄付をしてくださいとのことでした。

平成基礎科学財団

科学教育賞

寄附金

下記口座へご厚志をお振込みいただきたくよろしくお願いいたします。

銀行名: 東京三菱銀行本店
口座種類:普通
口座番号:7832078
口座名義:財団法人平成基礎科学財団 理事長 小柴昌俊

領収書をお送りいたしますので、事務局までご住所、お名前、お電話番号をお知らせください。

とつだけ残念に思っているのは、(質問時間はなかったので)終了後小柴先生に質問をしようと思ったのですが、お疲れかなと思いめずらしく躊躇してしまったことです。自分は小さいときから母親に「偉い先生に質問するのは勇気がいるけれど、やってみるといいよ。実際に質問するとよく教えてくれるよ」な〜んて聞かされて育ったのですが...(^_^;) 。
PDFの25ページにある「太陽ニュートリノグラフ」がどうして銀経*140度ぐらいのところでやや連続性が悪くなっているのか、画像診断医としては気になったのですが..... そのうち分かるかなぁ。あ〜そのことを後悔しています。

* 銀経(ぎんけい)[天文用語]:地球上の位置は、経度・緯度であらわしますが、天球上の星の位置は(天の赤道を基準にしたものという意味で)赤経・赤緯(せっけい・せきい)という示標であらわします。天の赤道は地球の自転している軸をもとにした表し方ですが、我々の銀河系の軸をもとにした表示方法もあります。これは銀河系内の星の相互位置を理解するのに役立ちます。これを銀経・銀緯と言っています。


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