Apr 29/2003 [放射線学会報告] ザイオM900
こでは、ザイオのワークステーションの新機能について説明します。 ご紹介した3つの機能はどれもずごいものなのですが、とくにすごいのは、最後のClusterです。複数のM900がある施設ではすごく有効に使用できるようになると思います。東海大学でも2台入りますので、これから実験させてもらおうと思っています。
その1:高速MPR

ザイオの高速MPRは、「リアルタイム」性に定評のあるところですが、いままでは厚いMPRを選択すると計算が遅くなっていました。

今回はその部分がほぼ完全に解決しました。これは10mm厚のMPRを選択している様子。

なぜ高速になったかということをかいつまんで説明すると、

従来:位置が変わったときに、スライスに含まれる全てのボクセルの計算をしていた。このため厚さに比例して演算が遅くなった。

今回:10mm厚のスライスを1mmずらしたときには、新たな1mm分を加え、不要な1mmを減じるだけにしたので、2mm分の計算しかしなくてすむようになった。

この改良により、事実上何mmの厚みでも演算速度が落ちなくなった訳です。でもでもリアルタイムに表示できていました(写真で写っている34.36fps(frame/sec)が速度。)

2つ目の新機能が「Volume GRID」で、これはM900を、離れた普通の PCからインターネットで操作できるという機能です。汎用技術なので、どのパソコンにもこの機能がつけられるという点が秀逸です。
ごらんのような3D画像が普通のパソコンで作成できるというわけです。
機能としては、ここにあるようなものをサポートしています。
これは角度を測定している様子。
この2つの画面は、右側が実際の操作画面、左側がキャプチャした画像です。つまり、普通のPCを用いて3D画像を閲覧し、自分の好きな位置でこの写真をPCに保存得きるわけです。この機能は既存の電子カルテなどにも容易に搭載可能(汎用技術のため)ということでした。
操作法を説明する松本社長さん。

このあと、3つ目の新機能について説明を受けました。これは「Volume Cluster」といって、複数のZIOを一つの遠隔PC(普通のPC)から機能制限なしで操作できるというものです。楽屋裏の部屋ではデモされており、超高速で動作していました。普通、WSでは早そうにみえてもレンダリング画質を落としていますね。ところが4台のM900が動くことにより最高のレンダリング画質にしていても、まったくのリアルタイム(20fps以上)で動いていました。

Clusterの機能は、かなり革命的だと思います。

スゴイ点その1:普通のPCからM900のすべての機能が使用できる。つまり目の前のPCがM900がM900そのものとして動作します。たとえば、CT室とMR室にあるM900を、読影室のPCで「Virtual M900」として直接操作できることになります。

スゴイ点その2:複数台のM900を処理に使うことが出来る。これは物理的に2倍、3倍に速くなるのです。とくに効果が高いのは、1台から2台に切り替えたときで、2倍になるときの差はすごいです。今までは、せっかく2台買ったとしても、

CT室とMR室で別々に使うというだけでしたが、これなら、常に2台を使用可能なわけで、有効に利用できます。

スゴイ点その3:複数台のM900にアクセスできるPCは、複数台です。つまりPCが2台の時は、2台で性能をシェア出来るわけですね。この機能はすでにAquarious NETが実現していますが、M900 Clusterでは機能制限がないということと、シェア(性能を分散する)だけではなくてCluster(性能を集中させる)が出来る点が優れています。

というわけで、これはかなりコーフンの機能でした。


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