May 25/2005 Philips Lunchtime Symposium
2日目はPhilipsのランチタイムシンポジウムでした。

私は2人の演者のひとりを担当することになっておりまして、かなり緊張しておりました。

プレゼン自体はきちんと用意できたのですが、トラブルがあってドキドキハラハラの内容になりました。

最初のイントロダクションは、フィリップスメディカルのオランダ本社にいるRuu de Boerさん(PhD)から行われました。

Ruu de Boerさんは、ルー・ド・ボーさんと発音します。最初、なかなか覚えられなかったので、(むかしカレールーの銘柄にあった)フォンドボーみたいな名前だなぁと思ったら覚えられました。はい。

ちなみに、Jan De Becker(ヤン・デ・ベッカー)さんの「デ」は大文字で始まるんですね。オランダ人はdeで、ベルギー人はDeなんだとか。Marc さんもJanさんもベルギー人ですが、Deとdeぜんぜんちがう、と言っていました。う〜むこのへんは日本人にはなかなかよく分かりませんね。

で、ここではFocued Ultrasoundのことが紹介されました。GEが有名ですが、フィリップスでも行っています。
上は子宮筋腫用のもので、下は乳癌用のプローベのようです。
あとは、フィリップスの大きなニュースはPanorama 1.0T 超伝導オープンMRI(こちらはホントのオープン、ですね)のリリースです。

垂直磁場の1Tは、通常型の1.5Tに相当するS/Nが得られるとされており、その証拠ということでしょうか。12秒の息どめのbTFEのデータが供覧されていました。

またごらんのようにTractgraphyも得られる(ほどS/Nがよい)ということのようです。

Timではないけれど、やはりWhole body MRIのアナウンスはいつもされます。今回のISMRMは米国の開催でしたが、ヨーロッパに続いて米国でもWB MRIの機運は盛り上がっているのでしょうか。
5分ほどでイントロダクションが終わり、次はXavier Golay PhDによるArterial Spin Laberingの話と、いよいよ私の出番というわけです。

Golay先生の話も聞いたり写真とったりしようかとおもったんですが、このへんになるととても落ち着いていられなくて、まともに話しを聞くことができませんでした。

で、会場はといえば、下の写真のようです。
これは始まる少し前のものですが、そうとうたくさんの人がいました。写真一番手前の人が、Cambride instituteの黒木(くろぎ)さん。今回13Cについて詳しく教えてくれた方です。その2人後ろに徳島大の原田先生がいらっしゃるのを見つけました。

というわけでいよいよ出番です。今回は18分の発表時間をもらいました。英語だから、細かいニュアンスまで話すのは難しいです。そこで話はシンプルにして、概念に6分、3次元的なデータの応用に12分という構成にしました。内容はポジティブな面に限った話としました。米国ではまだ認知度が低いので、ぜひここで広めたいと思ったからです。
Keynoteは、そのための重要な道具として考えていました。廣橋先生のご指導もあって(後述)、かなり満足のいく仕上がりです。さあいくぞ、ということで 話が始まりました。緊張を通り過ぎてしまい、思ったよりふるえなかったのは幸いでした。

ここからの写真はMarcさんがとってくれていました。また、隣の韓国のLee先生がビデオを撮ってくれていました。

下の写真は、1枚目のスライドです。一見してPowerPointでないことがわかりますね。右側にある画像は、3年前にハワイでランチタイムシンポジウムを担当させてもらったときに、扇先生がとってくださったビデオです。

で、ここで思ってもいなかった激し〜いトラブルが起こるんですが、とりあえず話したこと書きますね。

Good afternoon, ladies and gentlemen.
It is my great pleasure to be here and have presantation again.

3 years ago, I had a presentaion in Hawaian island and talked about interactive guidance and cine MRI of small bowel using Intera.

Today, I'd like talked about ..... (マウスクリック→あれっ、次のページにすすまない!→クリッククリック。 だ、だめだ...).....

Ah〜.... Mouse doesn't work......(どーしよ)

Is there anyone ?

このへんになるとどんな風に話したらいいかわかりません。ほんとやっばい。

あれっ? 呼んだのに誰もこないじゃん。

"はぁろぉ〜"(とおどけていってみたらここで少し笑いをもらえた)

あっ、楽屋裏の担当の方がきました。以下意訳です

(私)あの、マウス動かないんです。
(担当)おおー確かに(といって何度もクリックするが反応しない。)役立たず!(といってあきらめてマウスを転がす)。
(私)(なんだよ〜クリックしてみるだけじゃ俺と同じじゃないかよ〜)どうすればいいですかね (TT)。
(担当)楽屋裏チェックしてくるから。

あ、はい。

えっつ、あ、そうなの?
やばい。またひとりになっちゃった。

1秒、2秒、5秒....。

私にはこの無言の時間が耐えられません。
間がもたなすぎる。

そこでむなしく繰り返されている1枚目のビデオを指して
"By the way, this is cine MRI...(^^)"
とかいったらはげしくウケました。

でも、所詮思いつきの一発芸だし、その後はしどろもどろだし、まだこないし、しょうがないので

"Just a moment , plsease(ちょっとまってね) (^^)" 

とやって楽屋裏を見にいこうとしたんですね。そうしたらびっくり!こんどはキョーレツに受けて、拍手喝采になりました。なんであんなにウケたんだろう。外人はわからん。でも、暖かい拍手だった(あとから感動)。

ところ変わって楽屋裏です。Does it work ? ときいたら冷たく ノウ とか答えられてしまいました。
ノウじゃなくてBodyなんだよぉ! ホント、困るよなぁアメリカのこういうとこ。実は前の先生でも動画のときに少し画がでなかったりしていたんですよ〜。それはさておき。

このときは本当に真剣にびびりまくりです。必ず何とかなると信じていますが、最悪の事態が脳裏をよぎります。
祈りましょう。

で、ふとみると、私のPCがあるので、矢印キーで動くんじゃないかと思って、やってみたら、見事2枚目にめくれたんです。この間30秒ぐらいの出来事でしょうか。そうしたら、会場がまたまたすごい拍手になっていることが、楽屋裏からもわかりました。

じゃ、スライドプリーズっていうからここ押してねって頼んで、戻りました。

でそのときのからっぽの状態がこれ。演者なしで2枚目になっていますね (^^;;)

とりあえずこの後、再登場したらまたまた拍手をくれて、やる前からヒジョー盛り上がったのでした。

ショーだと思った人もいるらしいですが、はぁ〜そんなわけないじゃろ〜という感じです。

スライドにはこれでもかとばかりトランジションが入っていたので、そのたびにslide please. とか push とか言わないとならず、かなりやばかったです。そんな練習していないから、最後の最後まで還元型ヘモグロビン作りまくりでした。

で、ビデオですが、トラブルが起こったところからが後から思い返すと一番おもしろいのですが、Lee先生は僕がかわいそうだとおもってビデオのスイッチを切ってくれていたので、そこはありません。韓国の人は優しいです!

で、再登場のところから写っているのですが、そこのQTmovieアップしますね。音、でますから再生時は注意してくださいね。最大音量だと雰囲気でると思います、ハイ。

ここには、Keynoteのトランジション効果の一部をお見せしようと思ったんですけど、今日はMac持ってくるの忘れてしまったので、またアップしますね。
これは、前半6分の概念説明が終わって、いよいよ後半にすすむところです。

このスライドのデザイン、どこかで見たことがありませんか? そうです。奈良県立医大の廣橋先生がいつも講演で使われているやつですね。後半部分の臨床編は、このテーマを使いました。

私、このすてきなデザイン(とくにタイトルの文字がにじんで光っているのがお気に入り)をどうやったらできるのか、わかりませんでした。

そうしたら、同じホテルに廣橋先生が泊まっていたので、急遽教えていただいたというわけです。これについてはまた廣橋先生に細かく聞いたあとでご紹介するかもしれません。

これはMR-neurographyのところですね。

ここは、左側の画像が変わってオチがあるところですが、ここは内容そのもので笑ってもらえたのでうれしかったです。

(えーっと誤解を受けないように書きますと、ウケをねらっているわけではなくって、interesting ! と思ってもらえたというという意味ですねここは。)

Conclusionはこんな感じにしてみました。

Keynoteのテーマは布表紙の本のやつですので、本の中の一ページのようなデザインになっています。

ふう〜やっと終わりましたぁ。ホントにほっとしているところです。Ruu de Boerさんとバトンタッチしてお礼を言うところです。

大写しになっている上着は、実は廣橋先生のなんですね〜。不肖ワタクシ、持ってこなかったのですが、さすがにまずいな〜と思ってお借りした次第。

廣橋先生何から何までありがとうございました。

壇を降りたら、質問攻めにあってびっくり。うまく伝わった感じがしてうれしかったです。

以上、フィリップスのランチョンのご報告でした。

自分が担当した部分、トラブルの時、みんな本当に優しいなと思ってあとで感動しました。まぁそのまま地を出してやっていたという感じですが、拍手などで助けてくれて、後から考えれば、くすくす笑える楽しい思い出になりました。むしろ堅くなりがちなプレゼンがトラブってしまったことでGo Go ! って感じになったように思います。

困っていると周りからすぐに声をかけてくれるのはとくにアメリカでよく経験します。エレベータのなかなどでも、日本ではまず見知らぬ人と会話しませんが、アメリカではすぐみんなで他愛もない話をします。アメリカもいいところだなぁ〜なんて思いました。感謝感謝。

ところでトラブルの内容ですが、これは、台上のマウスクリックを、楽屋裏まで引いたケーブルに接続された自分のコンピュータが認識しないというものでした。次の日も、次の日も、程度はわずかですが、同様のエラーが起こっていましたのでMacだからというわけではないようです。思うに、USBケーブルの電圧が低下して、コンピュータで認識できたりできなかったりするのではないかと思います。予行のときはうまくいっていたので不思議ですが、こういうトラブルもあるのですね。

今回のISMRM, body DWIはきわめて演題が少なかったです。目立った発表では、小林泰之先生の悪性腫瘍に対する応用の発表や、山梨大の本杉先生からの大腸癌への応用、桐生先生のlow b PROPELLER DWIあたりで、外国からはSan DiegoのLow先生という先生のポスターがありましたが、全体としてはとっても少ない印象でした。まとまったセッションもなく残念だったのですが、来年はできるといいなぁと思います。日本ではいま、遙かに欧米、とくに米国に比較して先行していますから、来年の投稿にはgreat chanceがあると思います。みんなでがんばりましょ〜。


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