May 26/2002 Siemens Lunchtime Symposium + Users Meeting
Siemensはランチョンとユーザーズミーティングに参加してきました。

ランチョンでは、最初に企業側の新製品展開と技術開発に関する基調講演があり、その後Sorensen先生によるadvanced neuro、Vivian S. Lee先生によるCardiac MRIの話がありました。

今年のシーメンスは、007のもじりで始まりました。

だれかがデザインしているようで、スライドはとっても美しかったです。お金かかってそうです。

製品は、3Tを[UHF (Ultra High Field) Class ]、[Maestro Class]、[Open Class]に分けた呼び名で呼ばれていました。他の企業もそうですが、はっきりと3T[UHF]のクラスを前面に押し出した話をしています。
Siemensのgradientは他社よりも大きい(40mT/m, 400mT/m/s (^_^;))ので、もともと高速であり、これに加えてiPATを使用すればより撮像時間が短くなるという主張を展開。

ちなみにUsers Meetingでは、このグラディエントを動かすのに、1,000,000,000watt (2000V x 500A) 必要だと言っていた。

8chコイルを使用してS/Nを上げ、またGRAPPA x2で高速に撮影できる。
このようなさらに高磁場のことも、どうやら案外本気で出してきているらしいです。7Tといえば、実験用機械という認識だったのですが、SENSEに端を発したparallel imagingの技術によりこのような高磁場への展開が考えられてきているのだと思います。

写真はヒトではなく、サルの脳。

注目の撮影技術、Hyperecho。

SARを23%に(つまり77%ダウン)出来るとのこと。ご存じの通り高磁場装置には2つの大きな臨床的問題があり、一つはSAR(Specific Absorption Rate=高周波による電子レンジ効果のこと。4W/Kgが基準値ですが、この値を使用するとかなり温かく感じます)、もう一つはpenetration(高周波なので深部までRF波が及ばないことによる中心部での励起不足。penetrationは貫通とか浸透とかいう意味)があります。このうちのSARの問題を(高速SEに関して)解決できるもののようです。

どういうものかを聞いてみたのですが、実効TE付近だけ180度パルスを用い、そのほかでは非常に低いフリップ角を用いることで全体としてのSARを下げるようです。

一体何を見ているのかだんだんわからなくなりますが、現実的な解決方法としては(他に代案がないし)とても良いと思いました。TrueFISP系の方はどうしたらいいでしょうかね。

SiemensもZoom Gradientをやるらしい...
これも今回の目玉、AngioSURFを用いたwhole body MRA。

これはMDCTもかなりびっくりの長い距離の撮影です。MRAならではの低侵襲性を生かし、はやりになる可能性アリ。

なお、廣橋先生に教えていただいたのですが、AngioSURFはweb siteがあり、

http://www.mr-innovation.de/site04_e.htm

でみることができます。また、これを開発した会社はMR-innovationという会社ですが、そのweb siteは

http://www.mr-innovation.de/ です。

Sorensen先生による口演の最後にでてきたビデオ。

女性が1ドル紙幣を丸めてガントリの上におくと....

あら不思議。7T装置のガントリへころころと引っ張られて行きます。女性がにっこり笑っていました。

Sorensen先生が言いたいのは、「高磁場は金が集まる」ということなんですって。会場爆笑です。

ちなみにこの実験はユーロ紙幣ではダメだそうです。ドル紙幣には金属がはいっているのでしょうか? MGHでやりたいかたは、来ればやらしてくれる...(?)らしい。その際には100ドル紙幣をもってきてくれたほうがいいそうです。

そのほか変わったところでは、Sorensen先生が最初に使ったスライド.... MRIとCTは25年間でのもっとも偉大な医学上の発明にランクされたそうです。

ちなみにバイアグラは28位だといって爆笑を誘っていました。

これはUsers Meetingのときの写真。普通はいきなり講演からはじまるのですが、場所がハワイだということで、最初にホテルの庭でカクテルパーティがあり、その後部屋に移動して講演会が開かれました。

宵の西空には、木星(J)と金星(V)が光っていました。

写真に写っている人は、右からシーメンスの岡本さん、私、シーメンスの井村さん、奈良県立医大の廣橋先生、その左が同大の北野先生。


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