NR netへの報告文書

今回の学会の大きなテーマは3つあって,
3T, SENSE, True FISP でした.それぞれが相互に関係しているのがミソだと
思いました.
最初は大したことないな〜と思っていましたが,日に日にすごい変化が生じて
いることが分かってきました.

1. 3T装置
 いままでNeuroの画像だけでしたが,今回前立腺や子宮の写真もお目見えしました.
このため,すべての分野の人が注目するようになったと思います.
また,body用の高磁場装置の許可がこの4月にFDAでおりたことがニュースで,これ
により,日本でも急に現実的になってきたと思います.厚生省のかたも何人か会場に
いらっしゃっているようですので,早晩日本でもOKになることでしょう.
 高磁場装置においては,SNRと造影効果が共に非常に良くなるため,これから機器を
選定されるかたはかならず意識する事になると思います.GEでは新規契約の30%程度が
3Tになると考えているようです.日本では重量が災いするかもしれませんが,それ以外の
点についてはすべてGOだという風に感じました.



2) SENSE

フィリップスは当然一番すすんでいるわけですが,
ここへ来て各社の開発も急ピッチです.
シーメンスとGEは共に秋にリリース予定ですから,
いま購入を考えている人は,契約に含めるようにしたほうが
得策ですね.東芝はSPEEDERを開発中です.秋には
リリースできませんが,来年には大丈夫かな?

シーメンスはPAT(Parallel Acquisition Technique)といい,
その中に,GRAPPAなどの改良型のものが含まれるようです.
このへんまだ,シーメンスの方に聞いても詳しい情報はわかりません.
コイルは8chを用意しています.

GEは,ASSET(Array Spatial Sensitive Encording Technology)
です.コイルはやっぱり8ch(まだ一度に4つしかつかえないが).

しっかし,いつもそうだけど,3カ国語を同時に覚えなくては
ならないのは大変です.SENSEとかSMASHとかでいいじゃんか,って思います.

SENSEはご存じの通り,一般的には,SNRが悪くなるけど高速に(または
高分解能に)撮影ができるという方法ですから,これはもともとSNRが高い
高磁場装置においてより能力を発揮するわけです.SENSEの臨床応用は細かく書けば
きりがないほどのパターンが考えられますから,これから相当忙しくなるはずです.

3) True FISP

シーメンス:True FISP
GE:FIESTA
フィリップス:Balanced FFE

この撮影法は,心臓の領域で従来のシーケンスをreplaceする力があり,
また他の領域でもそれなりの応用が期待されています.

この中でアプリが一番充実しているのは意外にもBlanced FFEですが,
(HPで既報=フィリップス先端学術講演会)
今回のランチョンでは,とにかくシーメンスのアプリが素晴らしかったです.
意義については,秋に出版させていただく本などで細かく述べたいと思いますが,
ざっと見積もっても
- 3D化
- 脂肪抑制
- シネ(real timeでもOKだし,gatingでもOK)
といった重要な応用がすべて可能になりましたから,こちらの仕事も大変な
爆発がありそうです.

また,SENSEの登場(effective slew rateがあがるので大きなgradientが
いらない)によって一時はしぼんでいたSR競争を,True FISPでまたしかけて
いる(True FISPはTRが短いほど,gradientが強いほど綺麗になる)のが
傍観者としては大変コーフンしました.また高磁場装置においては一般に
hypergradientが使用できますから,高磁場とTrue FISPもまたlinkageが
あるわけです.

ちょっと今回のレポートはわかりにくい記述になり済みません.
現場の迫力と感動がつたわるといいのですが...

ちなみに,小泉相殺,じゃなくて総裁就任もNHKニュース(internet)
で見れましたが,(便利な時代になりましたね〜)
友人がメールで教えてくれた「沸き返った感じ」は伝わってこず,残念でした...