Jun 19/2002 [新刊紹介]「乳がん全書」(福田 護/編著・法研)
がんのすばらしい本がでたので皆さんにご紹介します。

福田 護(まもる)先生は、聖マリアンナ医大教授で、乳癌学会の一大権威であるだけでなく、そのとても温厚で優しいお人柄により患者さんに大変人気があります。また個人的には、MR-Mammographyの研究(乳癌のMRI)における外科手術あるいは病理標本との対比において、大変お世話になりました。

この本は、患者さんの観点に立って書かれた本で、もし乳癌になった場合に大変頼りになる本だと思います。

どうしてこんなに気の利いた本なのだろう」と拝見するうちに、巻末の福田先生のあとがきと編集にあたられた出版社の山下さんのあとがきを読み、本当におどろきました。

この本の企画・執筆が進行中に、企画編集担当でいらっしゃった山下さんご自身に乳癌が発見され、治療を受けたと言うのです。福田先生の豊富な臨床経験や患者さんへの思いやりに加え、患者さんからの様々な視点や知りたいこと、不安を解決する方法などが実に臨場感豊かであるのはこのためなのでしょう。ぜひ内容をご覧頂ければと思います。

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法研のページ


最後のほうの章にある、情報収集の方法。ご本人、もしくは大切な人が乳癌と分かって最初に行うことは、まさにこれです。項目をみても、実際に試行錯誤をした人の見地で書かれていることがよくわかります。
なぜ告知をするのか、という医師-患者が直面する問題について、真正面から説明をしています。

こういう本は今までになかったと思います。

左側に写っているのが福田先生。

「主治医とどう会話したらよいのか」

まさに患者の視点に立ったコラムです。

外来で、病棟で、十分主治医と話ができなくて悩む人が多いですね。

手術法、抗癌剤投与について説明するページ。別のページには、抗癌剤投与のプロトコールの細かい点まで載っており、いままでの患者向け説明レベルを超えた内容だと思います。
乳房の再建方法についても、写真付きで詳細に解説してあります(写真はweb pageでは割愛します)。患者さんにとって、どういう風にしてもらえるのかは切実な問題だと思いますが、実際の写真で手術前後の様子を確認できます。

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